幽玄の間V氏二子局

   判断が難しい碁でした。私の考えが正しいかどうか振り返り検証します。  

白ダイレクト三々

黒冷静ツメで白の動き伺い

白コウ取りに黒どう打つか。難しい場面

立ち上がり(気になる手は黒20・26

『出ツギの筋』は断点強調効果

        左辺白ツケノビ、黒ブツカリ、白ノビの後、私なら黒1と

        出て黒3ツギを選びます黒3ツギは利かされ拒否と断点

        強調し先手取るのが目的。白×はノゾキ嫌なので白4か白a

        ツギが相場。そこで悠々黒5トビ、白6に黒7トビで足早。   

分断振り変わりは断然黒良し

        白1など断点怠ったらもちろん黒2ズバ切り。白△と

        黒×では負担度が大差。黒10まで断然黒良しです。

 緩まぬアテ二目取りが将来にプラス

        黒7は黒Aアテで取るべき。白イのノビは黒ロのポン。

        味良く取る利点は黒×分断や黒△など打ち易くなること。

V氏感想(先に三々ツケは好手

        局後V氏から先に黒1と三々にツケてから黒3でしたとの感想。

        互先的発想で流石です。白4とノゾキにくい。黒5、白6に

        黒7オシや黒a二段バネサバキの可能性もありますから。

のチャンプルー場面

        左上一帯は一段落と判断し右下白1。黒2、4は根拠と

        して大だが右上黒5二刀流構えも有力でした。白5カカリに

        黒6は手厚い。これで左上黒一団は強くなり左辺白一団は

        黒からの攻めが気になる。シノギ派なので構わず下へ白7と

        打ち込み。ここからの数手を検証したい。黒10や黒12は柔の

        堅実対応)黒16・18は豪(準備手)どちらも『戦うための充電』。

        でも少し遅いと思うのです。最近V氏少しスランプ気味なのは

        戦いを万全にという配慮が好機逃し損をしているのではないか。

        ◆中央白19に黒A・B・Cのどの手が良いか難。私なら黒C。

        先ず左下黒17オサエは隅△に先手かどうかを解説します。    

黒先白死

        黒3サガリが必殺手。白4に黒9まで基本攻めで仕留めます。

        なお諦めず白イは黒ロまで。

同じ筋で白死

        白2ハネ一本は策手だが黒5下アテが詰碁筋で好手以下

        形は少し違うが本質は同じ筋で白に粘り無し。

        ■黒1オサエは特別な場合を除きほぼ先手と思って下さい。     

積極的戦い例①

        黒1~白4となれば黒の作戦の幅が広がります。黒5と

        左上白へ迫るのが第一案。白6には黒7。後は白の出方で

        絡み攻めや右辺雪崩れ込みなど対応します。

積極的戦い例②

        黒5と白6と一子ぐらつかせ一転黒7打ち込みも面白い。

        白8には黒9、11とモタレ策戦。黒イとロが見合いで白が

        苦しそうな戦いです。        

カケ残念。コスミツケがきつい

 難しい競り合いになりましたがここまで強く対応されています。白△逃げ出した時、

 黒1カケが残念。シボリ筋見た美しい形なんですが白2が強手。左側黒取られ(もし

 (シノギあれば別ですが)痛かった。右側白もボロボロですが大きさが違います。

愚直分断で「コウは来い」と勝負

 俗に黒1~5が怖かった。白6仕掛けは黒7コウ取りまで有効なコウ立てがない。

 このコウに白が負けると右上に断点が生じます。簡単ではないが左白一団窮地に

 陥っていた可能性大。ここは豪でした。

 ◎修行し直すとのこと。鍛え逞しくなっての熱戦を期待しています。