平野六段三子初勝利局

    下じょ会に長南さん、お友達の野口さん、平野さん、関場さん、富士原さんが

    参加されました。有難うございます。サロン幹事の金納さんにも感謝です。

    熱心な平野さんが遂に初勝利されました。振り返ってみます。

立ち上がり(黒26が緩着)

                                局後強調し 指摘した手は中の黒26。軟弱な手に映る。

普通はスベリ

        普通は黒1スベリと伝えました。AIも肯定なので安心。

金納氏指摘(黒3~11AIと一致

        実戦の平野さんは黒1ツケから黒11サガリを選択。

        検討に加わった。金納氏が黒3~11をすらすらと

        示されました。あまり見ない打ち方で賛成はしなかっ

        たがA1と一致。続いて黒17の軽やか、黒19の勇猛。

        戦闘に自信ある方は採用して下さい。

ノビが本道・次のガリ力強い

        ▲オシに考え過ぎたのか実戦は別の手を打たれましたが

        普通に黒1とノビるものと伝えました。実戦と同じく

        白8まで進んだとき黒9マガリが力強い。

        白が中をオシにくい(左白に障る)のを見抜くノビです。        

早き連絡が白の最善

        左下を打った手では白1、3が良いとAIから伝授。

        黒の攻めに遅いと感じたが眼形も奪っているし形良し。

        この箇所を黒に打たれる差は実に大きい。(次図参照)

遮断が黒の最強最善

        白が連絡しないのを咎め黒1が最高手でした。さらに

        黒aと打たれると眼形危険。白イ、黒ロ以下分断に訴え

        るのは黒へのツギで挫折します×弱点露呈しますね。

        先手で遮断されたら痛かった。前図の良さわかります。

実戦進行(一子捨て石で態勢整える

       黒1)は単に3サガリやブツカリもある。ハネ出しは

       白2、4の筋に逃げにくいのでやり過ぎに感じたが・・・

       それは違いました。白6と手をかけている間にちゃっかり黒5

       黒7守態勢整えています。平野さんの長所出ました。

       ここでの応接で白は出遅れたようです。   

後半:打ち込みに強気か穏やかか

        かなり進行した場面から。左下白ポン抜きが×一団へ

        影響するのを配慮され右下から中へ▲と手厚く打たれ

        ています。最後の勝負所の白1に黒の態度は?

勝因!強気姿勢

       「完単には荒らさせないぞ。」黒2コスミツケに感じました。

         白3に黒4、6もすこぶる厳しい。続いて白イとオスのは

         黒ロ、白ハ、黒×と分断され回りの白持たない。弱った。

実戦:黒16で決め手あり

        実戦経過。平野さん冷静に力まず応接しています。

        上の白は治まったが左から右辺にかけての白一団怪しく

        なってきました。黒16~20は丁寧で双方生き生きは平和。

        白は右の白数子救出に回れたので取りあえず安堵です。

     右辺もぎ取りの図(ただし左上黒の無事が条件

       黒1もぎ取り可能でした。30目超える利益です。白は上辺黒を

       取りに行くよりないが白先黒生きのようです。一例として

       白1は黒2と受けてイとロが見合いの生き。いきなり白3オキには

       遠慮せず黒aで持ち込みにして生き。初手白イも的確に応じれば

       二眼生きあります。でも一つミスすると死んでしまうのでヨミと

       度胸が要りますね。三子置く上手相手に黒1で勝ったらブラボー。

終局図:黒5目勝ち

   初勝利おめでとうございます。解説ない各所で白の揺さぶりや勝負手に

     本当に良く耐え、勝ちぬいた立派な内容。お疲れ様でした。