新崎氏四子局

  新崎さんは大変な天候の中、初めての囲碁ファースト市ヶ谷の「しんや会」へ

  参加頂き有難うございました。前日に下見されたそうですが私も試みたが

  遠くまで迷子に。直ぐ近くだったと我ながら呆れました。先ず画像を。

黒番次の一手は?

      今、右下白二間トビしたところ。怪しさある一手です。黒番。

      いくつか好点ありますが手順など考えると難しい。後ほど。

最強でなくても優

      置き碁互先的打ち方が果たして最善なのか難しい。崩れやすい

      最強よりゆとりある次善が勝ることは多い。30目勝たなくても

      がっちり10目勝てば立派です。本局は左下黒36までそのお手本。

      AIによると1ポイント減の堅い手は黒12ハネ(私は良と見る)

      2ポイント減は黒16(局後指摘)・黒28です。二つに触れます。

両詰め・楽させたくない

        互先だと必ず黒1とツメます。▲を攻めるぞと主張し 

        の動き・出方見ながら回りに黒地を作増やしたい。

 ノビ切りからコスミで迫る案・断点平気

         上で白がハネツギました。断点何か守るのは当然に

         見えるけど黒1ノビ切りが強い好手。白2守りには

         実戦で白に打たれた黒3コスミで追及で気になる

         断点ですが白4と切られても黒5、7で平気。白×は

         厚い黒▲効果であまり役立たないのです。

プロ好みの利かし

       これはあまり理解しにくいかもしれないが伝えます。

       黒1と三目の頭ハネでキカシたい。白2と頑張れば

       三目の真ん中へドカン。受けの様子見です。白3受け

       なら今は手段ないけど「後の楽しみ。」と他へ打つ。  

       白が右上隅や上辺のヨセを働き過ぎると黒イやロが

       爆弾となり攻め取りや下手するとセキの可能性もあり。

       このままで右の▲の応援にもなります。白味悪です。

   下地案は中の黒1。ただしまとめるまでは大変

       黒1が良いと伝えました。検証します。白2は見合いなので

       仕方ない。そこで左上を黒3と一杯に詰めます。白4には

       黒5。二線オキきついので白6守り。ここまで一応お得。

       次が難しい。左辺か中をまとめたいが黒7ツケが候補です。

       囲いの点、黒イ・ロ・ハに回れてまとまるかが勝負です。           

実戦進行~分断だが攻めが難しい

        新崎さんは戦闘力つけること意識されています。それが

        黒1ケイマ。白2、4となり実利は白が儲けたが中央の

        戦いに役立つ。上の黒5は白7や8受けならキカシだが 

        白6と出られ問題。白地減らしたが外が薄くなっている。

 

        左上黒11、13は左辺より中の模様勝負を主張。誘われて

        白14消しだが微妙。黒15は囲い手。白14を浅いと見ての

        判断だが白16に一転右下黒17~21と積極的分断。しかし

        白30まで黒はここまで地を得していない。

        黒イ、白ロ交換、今なら利く。新崎さんが悔やんでいた点。

        白を攻めてポイント取る作戦。それが難しい。遡って・・・ 

流れは囲い結構大きい

        黒▲、白▲となった石の流れを継承し黒1と囲う。

        白2に黒5まで。白は小さいと主張しているが本当か。

        下辺白6狙いには実戦のように黒11まで安全に受ける。

        白イ、黒ロで何事も無い。後半勝負ですが打てました。

検討でのやり取り(新崎案黒1

        前図と真逆案を黒1を打ちたかったそうです。

        ハザマ形なので来ないと思っていたが厳しい。白▲

        黒イ~ホと分断するより良い策でした。続いて・・・

新崎氏示した図(黒7まで

          「白2には?」と伺うとノータイムで黒3~7まで。

           中の白一子を持ち込みにして大利です。ただし下辺。

           白8に前図の方が安全だが黒9、11対応も可ですね。

           まだ中の白2~6三子は薄いとの主張です。

           ◎お疲れ様でした。初のしんや会参加有難うございました。

         研究会・下じょ会・しんや会・毎回全参加は大変だと思うが

         鍛えますのでこれからもよろしくお願いします。