加藤さんには白アキ隅に『いきなりツケ』を頻繁にされていたので
今回は白１を採用。黒２三々で地にあまいのですが白３、５が策戦。
黒６は堂々と戦う意図。ただし右下に白二線オキが残るので黒眼形は
作りにくくなります。黒10、12は独特。白13まで強くしたのは損だが
黒14は良きハサミで賛成です。ただ白15進出に黒16は頑張り過ぎ。
白眼形を完全に奪い黒ａ連絡の可能性を見ていますが・・・
『三子局では右下が一応白の勢力圏』少々謙虚にが普通。検討に加わった
今井七段に「黒16でどう打ちますか。」と伺うとさらり
黒１と一つ這って白２に黒３を示されました。調和的進行で満点解答。
白は根拠作ると一歩後退なので競り合いしますが黒打ちやすそう。
白イ、ロは「黒×に出なさい。」との進言。乗るのも悪くはないが
黒１、３早治まりも有力でした。白４に黒５と先手取れるのが嬉しい。
白６は黒７で持ち込みにします。外は封鎖されますが私は黒持ち。
進行した場面。切り結んだ形だが封鎖され黒が辛くなっています。ここで
黒１と受けていれば十分戦えました。▲ノビ切りを活かすためにも。白は
２つの弱石をどう動くか。実戦黒ａは白ｂハネ出しが厳しく苦しい展開に。
◎今回は白５の五から挑発気味な白策戦に黒は気合入り過ぎた印象。
加藤さんの強さは中盤～終盤だと思います。序盤は肩の力を抜いて厚くが
お勧めですね。お疲れ様でした。会心勝利局期待しています。
