S氏四子局序盤

地の辛さ・積極さ

    下辺白13ツケに黒14、16は順当対応。白17マゲに相手せず黒18、20が

    地に辛く面白い。白21トビは許しても黒22と競り合いスムーズ。

    白23に黒24受けは冷静。白25カケは生意気でしたか。黒26、28出切りは

    勇ましい。今までの三子局とは全然違う。自ら積極的に動いています。

    戦うのは苦しいと左上白29ツケはサバキ。対し黒30、32は堂々です。

    黒30で簡明な別法あります。次の図で紹介します。

ツケに相手せずという発想

    左上白ツケに相手せず黒1が有力でした。白2ハネは黒3と受け平気。

    白4と助けるなら黒5ハネ(S氏好み)を利かす。白6には黒7とアテ。

    抜かすと味気ないので白8逃げだが黒9とやんわり封鎖という感じ。

    ◆左上白ツケに応じないことで切った箇所は強く打てる。参考に。

力関係は白が圧す進行

    実戦進行。白9と割られ黒嫌な展開に。S氏は少し頭堅い。凝りをほぐし

    柔ら発想を伝えたいと思いました。黒2と黒4に触れます。

アテ・ツケの筋で黒がサバく

    白1オサエたとき黒×受けが実戦ですがチャンスでした。黒2とアテて

    白3に黒4ツケの筋が最適サバキ筋。この手段はブログ作成時に発見。

    続いて白イとアテるくらいだ黒ロアテで黒a一子捨てるのです。白ハ抜き

    黒二と割れば先ず先ず。

    ◆左上を白△、▲と準備したので黒aは大事にせずとも良いという発想。

いったん他へ向かう柔軟さ

    白△と打たれた時、黒aを必ず逃げなくて良いです。例えば右辺黒1

    カタなど如何でしょう。一例として白2~8まで応じれば黒9と動く。

    戦いの準備という発想もこれから持つと作戦の幅が広がります。