加藤六段三子局。振り返ってみて私の予想を覆す意表突く手が
たくさん出ました。加藤さんの魅力は発想力です。善悪では判定・
判断したくないと感じます。その源流はどこから湧いてくるのか。
では開始します。
右下手順は省きます。左上に白シチョウアタリし黒1と抜いたところ。
白2と連打し気分は良いけど黒3ハネ返しが良き対応です。
以下白14まで黒二子取れて部分的に白満足。ただ黒はツケに手抜き
した箇所なので少し損なら悪くないと言えます。当然次の一手は・・・
私の予想した図です。ポン抜きされたら白2好点を打っていたかも。
ただ黒3(ケイマ・大ゲイマも可)も負けぬ良き構えですね。
加藤さんは右下二線黒オサエの顔を立てたかったと察します
黒1でした。黒a、白bとなる姿なので白イに黒ロの二段バネが成立。
よって好点なのは間違いない。ただポン抜かなかったので白2、4となり
黒5まで低位に。でも全体的にバランス取れているのが不思議ですね。
左上に白壁建築したので白6とカカったら出ました加藤流黒7カタ!
白の反省。やはり普通対応の白1出が良かった。黒2オサえに白3と切る。
この後どうなるかは不明だが左側が厚いので白が不利にはならない。なのに
この場面は戦い歓迎なので白1ケイマを選ぶのは不適切。黒2、4の
出切りが当然ですが良い手です。
◆白1を捨てて黒一子を取る進行になるが予想外の展開に。