浅井六段三子局一場面

新手かも。適切手で感心

    浅井さんに初の高目。堂々黒4なので定番の白5ケイマ。黒6ツケ、

    白7までは経験多々。戦いになるか、それとも白を相当厚くするか、

    きちんと定石通りになるかなと思っていたら・・・黒8!これは初。

お洒落な姿

     白1ノビは却下。黒2が洒落た形で白3が利かない。左下黒4に

     回られます。右下ですが白5なら黒6受けで洒落た姿。隅を先手で

     治まられ不満でした。余分な交換黒イ、白ロが無いのが美しい。

外破れ新手成功

     黒二段バネに白1、3も考えたが黒4、6で外が破れます。黒8と

     されたら戦意喪失するでしょう。

実戦進行は黒持ち・次の一手

     白1、3、5は黒6アテられて今一つ。勢い黒8まで振り変わり。

     定石と比較し結果判定したが互角か黒良しに見えます。白一子補強と

     白9~13と詰めたのが実戦。黒は次の手が大事。正確な強弱判断は?

左下連打が正解

    ポン抜いた下辺黒は強いと判断し黒1、3と左下連打が正解。白4と

    攻めて来たら『シノギはツケよ』と黒5ツケで補強します。黒9まで

    心配ない。外へ石が進み上の戦いにも役立ちそう。

中盤:次の一手 【黒番】

    進んだ場面から。下辺手をかけたのはあまかったけど浅井さんしっかり

    打たれ三子効力は健在。白△と打たれたところ。黒番次の一手は?

    先ず私の第一候補手からお見せします。

カドで実利取得目指す・中囲わせ打てる

     黒1、白2を決めておきます。そして黒3カドが下地流。

     白4、6対応なら黒7連絡し満足します。以下黒13まで実利主義。

     中央は白地になるけど間に合うと思います。ただ黒3に対し・・・

白に反発されると結構難しい

                前図は白あまいので白1と立つでしょう。黒2~黒14と進みます。

     上辺生きたが白15守りに黒16が省けない。白17、と中の囲いに回る

     でしょう。白頑張ったが右下黒20が最後の大所です。

     う~ん。黒やれると思うけど下地案ちと薄いかな。

黒1~白4まで実戦・黒5なら順調

    浅井さんが打たれたのは黑1。ここまで突入は勇ましく凄い。四子の

    面影消えて嬉しい。白2、4は攻めと左上への寄りつきを兼ねたもの 

    だがここで黒5と打たれたら白の次の手が相当難しかった。

    黒1、3はやり過ぎに見えたが最強だったかもしれない。

    実戦は黑aケイマ。一路違いですが白イが急所。連結&動きが難しい。

サバキの切り違い・しかし数子取られる展開に

    苦心のコスミツケに白ハネとなり黒の打つ手が難しくなっています。

    重くなって下の黒一団と分断されると両絡みになるかもしれない。

    実戦は消しの二つの黒石処分されたが白は実利をかなり納めました。

    確か作り碁だったように記憶しています。お疲れ様でした。

    来年は是非三子初勝利を。少し早いですが良いお年をお迎え下さい。