宮島氏惜敗局 怖い一瞬の油断

         浦安碁会ラストは宮島氏。いつもお元気で碁も若々しい。

         指導碁前に私と同じハンディで山崎さんに指導対局

         聞くと新浦安囲碁サロン開始頃、宮島さん伊東さんに

         七子だったそう。先ず終盤入り口の大ポイント場面から。

   黒番次の一手は?白△と打った場面

         解答は最後に。難易度は★★★ 対局中だとさらに難しい。

         解説前に序盤の黒溌溂手お見せしたい。画像を。

白が中央占めた場面:宮島氏の一手は?

       もちろん三線・四線ではありませんよ。ヒントは十の線です。

至る手順・(模様対抗)

         私に合わせてくれるのか模様対抗の布石になりやすい。

         もちろん黒が雄大だが天空先取すると白石が輝いて

         見えるでしょの気持ち。黒はどこに打っても良いが

         流石に次の手は予想になかった。カカリのような手。

 気合の天空カカリダイレクトツケ

        黒8!今年卒寿になられたがこの溌溂さが元気の源。

          白9対応に黒10ツケはビックリ。令和碁界でシチョウ良し

          なら有力と認知された手段。昭和生まれには馴染めないが

          宮島さん実践されたのは囲碁脳の柔らかさ。白イやロの

          ハネ対応は面白くないと見て・・・       

直ぐ動くのは重くなり不賛成

                                  白11ノビ。私はこの対応が多い。対しキカシとみて手抜きが

          主流。黒12ハネは切りを誘うサバキ目的ですがサバかせないと

          白13マゲ。実戦黒14ノビでは白15ハネ喰らい重い姿。         

中は消せる・早治まりがベスト

                                 黒1堅ツギしたかった。白2と被せるが黒3と我慢します。

         白4ツケも黒5と辛抱。私だと中の黒×を飲み込む白6と

         打ちそうですが黒7カタで返すのがタイムリー。

         簡単ではないけど早治まり選択が気合でした。

軽めの発想がお勧め

          ツケに白ノビはキカシと考え中を打つのが有力。黒1が

          浮かびました。他に堂々の黒aや黒bカタも面白そう。

          ◆軽やかにという発想です。

第二ラウンド・調和の二間

          左側一帯は一段落。左辺止めたのが黒の利点だが断点

          残っています。中は白△連合軍で白厚く後半楽しみと

          思っていました。しかし右上白1~黒12の進行は白あまい。

          白11は12に打ち込むべき。オシは厚がり。宮島さんは機敏。

          前半は冴えなかった黒の石運びがここから冴え捲ります。

          厚み働かそうと六子の置き碁で打つような白13、白15には・・・ 

黒的確な打ち回し・白焦り場面

         黒1、3が最強で適切。左右白が見合いになっています。

          「右の黒二間×二間何か守るだろう。そのとき左下ツケを。」

            白のあまい考え看破し黒5の鉄槌。左下白×は持ち込みの姿。

         白6、8を過大評価でした。黒9、11の最善対応に白焦る。

         白14に黒15、17も的確。白18で儲けなくてはいけないが・・・

利益少なくリード

         黒7に手が止まりました。二線出て行きたいがa断点が

         負担となり得しない。結局白は黒二個を得ただけ。続いて

         黒11ツギが×見て先手。宮島さんお見事。私は悔しかった。

         先手で左辺黒15ツギも好所。完全に白×の脈を絶っています。

         最後の望み賭け右上黒へ迫りました。白16に黒17は緩みで

         白18~22と一応は筋に入る。中に白地つく展開です。

上ツケが最善でした・眼形大丈夫

          黒1上ツケでシノギ楽でした。黒9まで示します。

          白に▲だけ与えた良きシノギ。勝勢だったでしょう。

冒頭場面:さて黒番大事な次の一手

         考慮され黒3ツギ。コウにするのはこの碁形では危険なので

         当然ですが黒3保留もありました。白6で後手ですが中に

         白地結構ついています。黒7に回ればヨセ勝負との判断と

         察しましたが・・・黒7は敗着.

必殺の二段バネ(コウ仕掛け)

    右上黒放置は危険でした。白ハネからの一線ハネ、『二段バネ』が必殺手段。

    黒切りでコウになります。負けると白は地がかなり損(15目程)ですが

    黒が負けると右上は全滅。盤上俯瞰するとわかるが白にコウ立てが多い碁形。

    ◆過去にこの勝負手二段バネで100人近くの方が涙を呑んでいると記憶。

    察知し未然に防ぐのが正解でした。次の図です。

ハネ一本で勝負手防止

         黒1ハネが危険防止手。白オサエならもう安泰となります。

         左辺白2が大きいが黒3と受けて大丈夫。以下全て受ける。

         地合いは黒が10目~15目ほどリード。惜しかった。

         ◎残念局。今年は例年より負かされている印象あるので私は

         必死で真剣に打ちました。中盤からは完全に白を圧していた

         内容。自信得たと思います。今月26日下地会大会があるので。

         出場の際は是非活躍を。期待しています。お疲れ様でした。