V氏二子局・熱闘

       熱闘局でした。一番の勝負所場面からお見せします。

左下シノげば勝利場面

        白1は勢い。黒2も然り。白3は気合だが黒4と白×を

        黒に献上。この手は25目利益+白△へ黒A攻めの利得も

        生じています。よって黒の儲けは30目近い。白は代償を

        左下隅へ求めました。この手で左辺止めるくらいでは

        隅で楽に生きと思い決行しました。黒8で楽シノギ

        見えたとV氏。私も実は黒楽生きかと。当然の黒6では

奇想手もあった

         滅多にない手だが黒1という奇想手ありました。前図の

            白サガリという頑張りを避け堅い生き目指す意図。

奇想手続き・生きの図

        白2突き出しなら黒3と星の石は捨てて辺と隅での

        活路を伺う隅白4なら黒5~11まで無条件生き。

奇想手変化・がっちり生きの図

         白2と一子取るなら黒3、5が利くのが嬉しい。黒7が

         わかりやすく白8なら黒15まで完璧生き。

        ◆実戦進行はこの図とは似てますが1の点(6の右)に

        白石がありヨミ切るのが難しいシノギとなりました。

実戦は×:黒8一子逃げならシノギは?

       白7まで実戦。ここで黒×オサエが敗着。考え過ぎと楽観が

       油断を呼んだと思います。普通の黒8が良かった。その時は

       白9と攻める予定でしたが・・・

二子捨て石で生き

        逃げ一本で黒1オサエなら簡明に生きていました。

        白2、4と一子取らせて黒5まで。この程度の損なら

        地合いはかなり黒良し。   

変化:これも生きだが・・・

        白1と飛び込まれるのをV氏は懸念されたそうだが黒2と

        出る。白3連絡なら黒4。白5なら黒6、8が賢い受け。

        白3で4に這う変化が最強。検証してみます。

隅に活路

        白3這いには黒4ハネが好手。白5~9と頑張り果たして

        どうなるか。黒10トビがわかりやすいシノギです。

        白11に黒12、14まで。隅にもう一眼出来ます。

        ◆以上シノギありが結論。難しいが惜しかったです。

        少し序盤もお見せしましょう。

常識負けせずの斬新発想

        左上の勢力手は白の趣向。黒はガッチリで良し。右辺

        黒14、16は黒の作戦。白17は取りあえずキカシが目的。

        黒a、白bなら常識進行ですが考慮されていました。

        次の工夫手段はこの局面に合っているかも。それは・・・

サバキの場と判断・ツケ

        黒1ツケ!初見です。白aハネを喰うと地にあまい

        常識ですが黒bフクラミ相当厚いとの主張。

        サバキの場との判断か。左上白勢力意識されたかも。

新型誕生後の勢力手

        実戦。白実利、黒勢力と進行。白8まで私の見解では

        互角です。最後の黒9勢力手が問題だったか。白10で

        戦闘に。黒はサバキ目的だったことを考えれば・・・

カカエで左辺打ち込みを推奨

         黒1と手入れした方が良かった。白2は確かに勢力の

         要点だけどイとロが見合いなので受けずで良し。右の

         黒厚みを背景に黒3と打ち込む。一押しの図でした。

二目の頭での捨て石策(参考)

        黒1と二目の頭叩くのもありました。白2で実利を

        与えるけど黒3~7まで外を止める。左上▲を光らせて

        います。直ぐ白8切りなら黒9、11、13でサバけそう。

        ◆実利損なので気が差す意味ある。参考程度に。

        

激闘継続

        黒1サガリから戦いになりました。自然に左方面へ

        進出し下の黒15詰めに回ってうまく打たれています。

        白8に無視されたので白16から白20と技を仕掛けたが

        うまくいくか自信はなかった。実戦は何となくサバけそう。

        黒25は黒Aが簡明だったと思います。激闘は続く・・・

        ◎お疲れ様でした。やはり土壇場でのヨミ力が勝敗に大きく

        影響します。次も熱闘局期待しています。