ラスト三局・先ずO氏三子局

   O氏とは何年ぶりでしょうか。佐久間さんの碁友人で下地会大会にも

   出場されたことあります。棋力は互角とのことですが棋風はかなり違う。

   本局昭和の香りから重厚さ・機敏さ・狙い筋敢行と剛腕魅力の佐久間さんと

   違う巧みさを感じました。先ず画像を。

右下隅白のシノギ果たして

双方我が道行く序盤

拘りの二手

        黒10、12を見て下さい。足遅く同意する方は少ないはず。

        黒14下ケイマは久しぶり体感。これも位低く好む方は少。

        でも拘りは個性。人真似でないところに好感持ちました。

足早が現代的

        現代風もお手本黒1を示します。白2には黒3~9の
        早治まりが賢明。a断点は気にしない。白10は黒10との

        差で逃せないでしょう。そこで令和風なら黒11。もちろん

        黒A・B・Cでもお好みで可。

白は素直なノビでした

        昨今はキカシ利かされにかなり拘る時代。私もそうです。でも

        左上は白1とノビておくべき。黒2這いは気にせず白3転身。

        白a無しで▲にイ・ロと手をかけている。素直なノビが良かった。

デカい二目の頭

        「左上小さいよ。」と右上白6連打したらバシッ!黒7。

        「失礼しました。」と心の中で呟き直ぐ動くと重くなるし

        否を認めたことになるので手抜きしたが黒15取りきり大。

        上側一帯黒地は30目強で厚みもある確定地。焦った瞬間。

        白14三々は黒を攻めて主導権を握る意図。黒イやロを期待。

        ここからO氏巧みなサバキを魅せます。

形決めると重くなる(白希望図)

       黒1、3には白4トビを予定。以下一例ですが黒の姿重い。

巧みなサバキ

       黒1ツケ!センス良さ感じました。黒13まで見事なサバキ。

左辺カタに回れば順調でした

       冒頭画面続きです。右下を白が欲張り眼形不安になっていて

       実戦は白1。ここでO氏は黒イ、白3、黒ロで白四子取りに

       行ったが普通に黒2で白3に黒4と厚く打つのが良かった。

       白4で生きられるけど待望の左辺黒5カタに回ります。

       ◆各所手厚く確定地も多い打ちやすい碁形だったでしょう。

       ◎また近いうちに機会あれば嬉しい。よろしくお願いします。