5日午後の設定に初の方が受けて頂きました。ハンドルネーム冒頭が
9の方なので9氏となります。手厚い棋風の方で要点は逃しません。
白に対し迫る手は出ないなと思いきや後半白地へ消しに向かった手が
素晴らしい着点でした。この手活用し黒大模様完成、勝勢確立の局面に。
左上白△とツイだところ。今が最大手を打つラストチャンス。答えは最後に。
右下黒4から黒8、左上黒42の補強など9氏手厚い棋風と
推察しました。上の白弱石に手入れする余裕ない局面。
黒2、4は△気にされたのでしょう。白5と囲われ
少しぬるいがやはり厚い黒6マガリで遅れてない。
右上白7カカリに互先は隅も辺も頑張ることを考えるが
黒8と欲張りません。白三々に遮って良いのだが黒10~
20と難しいことはせず。ただ黒14、白15交換は地が損。
白21ツケに反発可能でしたが黒22、白23のときに黒イ、
白ロを予想していたが最高手を放ちます。感心しました。
おおっとおもわず声が出ました。黒1消しです。一路
深く入るのも可能ですが囲い合いでもOKという手。
白1~9まで一応白も目一杯に下辺を白地にしました。
しかし9氏は盤を俯瞰して見ています。黒10がこの一手。
「仕方ないな。」との気持ちで白11と飛んだ時に・・・
遠慮なく黒1、3と出切る一手でした。以下黒9まで黒は
白△、白は黒×の取り合い。勝勢決定したいたでしょう。
最終盤。黒の最大手はどこでしょう。
実戦は左上二線ハネ、白オサエ、そして二線ツギとなり残念。そこは
ハネ一本で白連絡防止のキカシ(捨てバネ)なので黒1と中を塞ぐのが
急務。ここを白に打たれると黒地が15目ほど減るのです。白2切りは
黒3、5で隅に黒からツケという良いヨセが生じます。本当に惜しかった。
◎お疲れ様でした。また受けて頂くのをお待ちしています。