最近多く受けて頂いているＮ氏。聞くとスランプ気味とのこと。確かに本局
戦っているとき気合と辛抱のオシ引きにちぐはぐさを感じました。先ず画像で。
少し黑が大変だろうと見てたが中央黒一団を外へ撤退しないで右上白薄みを
突いてきたので白はそれをいなし隅を脅かしている場面。黒番ですが▲は驚き。
右をハネて白が繋がる実戦は一方的展開に。いつものＮ氏なら必ず・・・
ノータイムで黒１。辺を遮断したはず。白２に黒３。白４にも黒５で一線サガリが
利いているので隅は大丈夫。問題は中の黒一団だが白６、８では黒９、11で割と
完単にシノいでいます。中と上辺に後手一眼あります。地合いはそれほど違わない。
手厚いので白良さそうだが右下～下辺が勝負となったでしょう。
白４高目珍しく採用。黒５に白６、８は三間高・低どちらに
ヒラクかのお伺いです。三間高なので白10と詰めたくなる。
対し受けたくないと黒11突入は気合ですが三々なら穏やか。
白12、14は手抜きされた時の仕掛け手段。さてここです。
実戦はノータイムで打たれたけど黒Ａ～Ｄ対応あり。また
ブログ作成中に浮かんだけど黒イやロという発想もありそう。
黒１コスミツケはお手本の手。白２、黒３を交換すると
ホウリコミ具合あるので白４が省けません。黒５と詰めて
頑張る気分。以下黒15まで一例です。左下隅の黒は白の
打ち方を見て対応するか捨てるか考えましょう。
黒１という筋あります。黒７まで一つの型。しかし
白８と嬉しくない感じ。黒一団が厚みに見えませんね。
相手を固めない意図の黒１ですが気が利かない感じ。白２と
頑張られると隅も気になるし黒一団も強くないのが嫌です。
黒１カケは善悪は不明だが感じ出た手。勢い白２～６か。
黒７切りは勢いで白10までこの部分白先ず先ず。
黒11、白12で黒13ならここは黒も手厚い。左下隅の黒一子は
二線コスミシチョウアタリもあり意外にしぶとい。右半分は
両隅に黒石あり。正直わかりませんが良いワカレでしょうか。
指導する二子から上の方はキカシキカされに敏感な方が多い。
Ｎ氏も相当気にするタイプ。ただここは黒１ツギで良かった。
白２が調子だが黒３に回り上辺を主張します。もし白４なら
黒５と封鎖。左下白６も好所だが相手せず黒７シマリも大きい。
◆この図良い勝負だと思いますが如何でしょうか。
黒ツメに白１、３と進出するかも。その時は黒４、５と
戦う意志を示します。白７には黒８と一手充電。
黒Ａツメは相当な楽しみ。黒Ｂ侵略も涎出ますね。
右は▲が威張っているが左半分がさほど白有利に見えない。
◆この図は黒打ちやすいと思います。
◎Ｎさんは暫く棋書を並べて心清らかにすると伺いました。
何か開眼し受けて下さる日を楽しみにしています。
