加藤六段三子局一場面

     加藤六段との指導碁は見応えある攻防が必ずあります。先ず画像を。

焦点はどこか難しい場面

    現在白番。下を黒が左にノビたところ。盤全体から焦点を絞りたい場面です。

序盤棋譜(記憶少し怪しいが)

        右下ツケヒキから黒8はあっさり。右上も二子捨てて

        黒24と普段の加藤さんとは違うイメージ。体調少し

        良くないとのことが影響あったのでしょう。ただし

        左側は元気。賑やかな戦いを目指しています。

ノビで全体攻めるほうが打ちやすそう

         打ち込んだ後ハネコミが実戦ですが黒1ノビが勝ったと

         思います。白2,4が普通対応だが黒5、7と外へ出て

         白一団は重い姿。   

打ち込まずも有力でした

        打ち込みたいところだが単に黒1トビも聡明でした。  

        白2と守れば黒3、5で形整え攻めを伺います。

        

下を割られたが黒先手

        白1~7となり黒は二つに割られました。下の白は強く

        ここの応接は黒損でした。ただ左下黒は強くなったので

        先手で左上隅10戸締り。なか好点です。欲を言うと白A

        からサバかれたので黒Aサガリの方が両方の攻めを見て

        加藤さん好みだったでしょう。

        ◆ここから難しい後半場面へ飛びます。  

難しい形勢・黒どう打つのが良いか

        白△とノビたところ。この手は左下からの黒一団と右辺の

        黒数子の攻め二つを睨んでいます。実戦は黒×諦め黒イ、

        白ロでしたが白安心し黒の勝機薄くなりました。

        ◆最強黒ロはどうだったのか検証します。

加藤さん予定の引き出しが最良

        実は手が黒1に行きかけて断念されたのです。白2に

        黒3棒ツギが良い手。ここで左辺に注目。 黒は出て

        白オサエに二線ノゾク手あり。よって白4は省けないので

        中央黒5ツケコシパンチを繰り出すのです。

ツケコシで追及・ただし右は・・・

        白1、3は黒4逃げ出しが成立。黒A役立っていますね。

        これで黒良しと言いたいが続きあり黒▲は諦めないと

        いけないようです。双方最善を想定しました。次の図を。

右の黒数子捨てて黒優勢

        これが私の検証結果です。右の黒数子捨てるのは悲しいが

        上辺と右上隅が良き黒地となっています。地合いはっきり

        黒が良さそう。

        ◎お疲れ様でした。4月の研究会は体調万全での春到来

         感地させる会心局を期待しています。