本因坊戦一日目が終えた後の設定にN氏からの申し込み。感謝です。
本局は私に考えを読ませない手がいくつか出ました。最後の度胸手段は
無理と思ったけど継続好手段あったかもしれない。先ずその場面を。
黒1を心配していました。もし黒成立すると黒有望な碁
だったと思います。結論は最後に。
黒23トビ。良い手だなと感じました。同点への白ボウシを
防ぎ模様同士の接点を占めています。次に右下黒を動かれ
たくないと白24と打ったとき・・・その前に左上ですが
ハネを打ち三々が実戦ですが最近の主流は黒1の単三々です。
白2、4なら同じく黒5で前の図より損が少なく感じます。
◆でも2個捨て石にしたことで冒頭の手段が生じた意味あり。
なので絶対こちらが勝るとは断定はしません。参考程度に。
N氏は早見えタイプ。ただしそのために損することあり。
この場面は双方模様対抗。弱石も一つずつである意味見合い。
検討の会話やり取りで伝えたのは黒1。実際に盤で示すと
大胆かなと思います。でも白2と取り切るなら黒3と封じて
黒打てそうな感じ。右下黒×は黒イと様子見し白ロなら
黒aと活用する筋もある。如何でしょうか。
左下は部分的に白不満ないと思ったが左辺サルスベリも
残っているし黒先手切り上げの利もある。黒9は好点。
猶予無いので白10ツケはサバキ目的。対しサバかせないと
黒11。白12モタレは眼形作り&とある想定をしていました。
ところがN氏次の手を一秒で打たれます。才能を感じました。
これが私の希望図。気合で二目の頭ハネて二段バネして
くれないかと。白8まではみ出したらこの白は取れず
持て余すはず。なお黒7で切るのはポン抜かれ悪い。
黒1外し。驚きました。N氏とは多く指導碁しているが
競っているときにこのような柔軟手なかなか見かけません。
白にaと治まるかbと外へ逃げるか態度を委ねています。
▲構えもふっくらと大事にしていますね。
右上白は丁寧に治まる道を選びました。黒1は微妙。手厚い手だが
白受けません。白2と広げて良き気分。黒1では早く黒19カタや
右下黒11サガリが良かった。もし白1と打っても右上黒強いので
右辺受けません。なお黒3は黒4とハネて中を切る筋を残したい。
冒頭画像の検証結果を。黒1とツガれたとき頭に過った図から。
黒1に白2なら左辺は取れる。しかし黒3と出られたときに
白4が省けず黒5切りに・・・追及不可かとヨンでいました。
白6、8は妥協だが黒11となれば相当な収穫。黒に希望出ます。
しかし今、冷静にヨムと・・白6で頑張る手ありました。
白1、3で大丈夫でした。黒4で追い落とし含みのコウに
見えたが白aツギでなく白5元ツギで何事も無い。ここまで
瞬時に見えなかったのはプロとして反省です。
◎指導碁から何かしら栄養吸収され幽玄の間対局で良い内容・
成績となりますよう願っています。