研究会・佐々木六段三子局

          研究会常連の佐々木六段三子局。先ず画像を。

白を四つに分けた立ち上がり

        黒番。右下隅は約20目の白地ですがこれ以上増えない感じ。

        右辺白を割った黒一団は白ノゾキ具合あるけど厚い石。左上

        左下の白は強くなく左下黒が睨んでいる感じ。上の黒陣形は

        地に強そうで良き立ち上がりです。

棋譜

       この指導碁はかなり時間かかったためか手順記憶が少し

       怪しいところあるが大丈夫でしょう。右下白19ノゾキに

       黒20受けは反発&地の辛さ。白21、23は全体黒を攻める

       方針ですが黒24まで黒の言い分が通っています。

       白21はシチョウ白良しなので白22に切るべきだったかも。   

じっくり薄み伺うツメ

        黒1ツメは渋いが左上白の攻めを伺う好手です。対し

        大人しく守るわけにもいかず白2三々。黒3は当然。                                       

基本定石➀

         予想した基本定石。先手で黒7に回れば打ちやすそう。

  変化定石②白這いには切りからハネがお勧め

        白2は工夫手で辺進出を求めています。即ハネもあるが

        簡明目指すなら黒5切り。白6に黒7とハネます。

        ×両アタリあるので白aとハネられないのがみそ。                                                              

上辺手厚い進行

         白1、黒2まで定石。隅を先手で生きられたけど上辺

         手厚き姿。白3には先手取り右上へ向かいましょう。

         白aには喜んで黒bです。なお下辺白cやdは白×の

         裾空き箇所あるので急ぐ必要は無し。

中盤・三々をめぐる攻防

        右上は五分に近い振り変わり。左上で損したため黒は

        これからが大事な曲面。左下白1~9となりました。

        なお黒4、6は白を生かして打つ方針。最強は後に。

        次に黒aと眼を奪い取りに行くのは・・・  

断点攻められ無理

最強はコウだがコウ立ては白が多そう

        黒1アテコミなら白2よりなく黒3、白4、5までコウ。

        黒良しと言いたいがこの碁は左上に白6ともう一つ白から

        コウ立てあり。比べ黒には有効なコウ立てがありません。

        佐々木さんがコウにしなかったのは賢明でした。

実戦・二段バネは戦闘宣言

        黒1が好手。白4と生きたけど黒5ハネがすこぶる好点。

        中につきそうだった白地は大幅に削減しそう。白6ハネに

        黒7二段バネ!これは最強です。白aなら最高手になります。

        許さんと白8、10反撃。すると強く黒11と戦闘宣言です。

        この戦いは中に白勢力あるので難解。左辺黒の死活も絡み

        ます。挑んだ気持ち嬉しいが穏当図もありました。 

平易も良。息長い勝負

       黒1ノビなら穏やかでした。白2、4にも平易に黒5までノビる。

       中の白地はウナギの寝床で小さい。黒×の狙いもありますね。

       黒リード大きくはないが落ちついたノビノビに白焦りそうです。

終盤

     ◎お疲れ様でした。左上の損がなければと思います。また次回24日に。