『下じょ会』新崎氏五子局

  新崎さんは毎回欠かさず下じょ会に参加して頂き本当に感謝いたします。

  徐々に力つけてきました。本局はヨセ勝負となり・・・

白6目勝ち・内容良くぎりぎりでした

手厚い定石

        黒14まで二間高バサミ定石の中でも手厚さは上位ランク。

        白の実利は小さくお勧めです。白15ワリウチに黒16アテは

        定石後の定石で白17切りを催促し黒20までさらに厚くなり

        ます。白21で一段落。次に黒A~Dの大場か。部分的には

        黒イかロか。すると驚きのテクニック、二線→一線へ

拘りの一線ハネ

        新崎さんはタブレットで記録しながら指導碁をされる

        熱心な方。打たれたのは黒1、3です。教えたことは

        多いが五子局で実際に打たれたのは初かも。白aと打たせ

        打たせ黒b一線サガリを絶対先手にが目的。それは悔しく

        感じたので白4と受けたけど黒2目得。小技成功です。 

外勢選択は少しあまそう

       『形は黒1ツケ』昔アマのときに教わったし棋書にも

        紹介されていました。指導碁でも手厚いと伝えてきたが

        厚み活用し易い場面でないとあまくなることあり。

        白8まで定石黒9が大きく黒11まで想定しやれそう

       ◆でも白△へ消極的態度で囲い合いすると地が足りなく

        なる。ここから緩まない気持ちが大事。

実戦の攻め選択は賛成

        黒1サガリ賛成。追い出す方が天元が活きます。黒9は

        aケイマが最善ですが黒11切り厳しく黒ポイントです。

        白12、14に・・・ここ分岐点です。

実利取るならサガリの筋

        実利大きいので黒1がお勧めでした。白2に黒3と二子を

        取り右上隅は約20目確定。次に白aは形だが置き碁的に

        つまらないので白4と戦います。この手に気合負けせず

        割って進出すれば黒良しとなります。

        ◆実戦は右上で先手取り上辺守りを急がれました。    

攻め意欲表れた場面

        黒1切りは白2の筋あり。黒3抜きに白4と連絡されます。

        結果は先手で黒厚くなり上辺黒5守りに回り悪くない。

        左へ攻防は移ります。黒13は積極的で好感持ちました。

        でも白眼形を奪う攻めよりも次の『柔の攻め』がお勧め。

 割って見合いにする攻め方

       左辺の白の眼形奪い厳しく攻めるのもあるけどいったん

       黒1と『はっきり割っておく』ほうが打ちやすい。白2なら

       黒3ノビでモタレ攻めの雰囲気。白は左辺守るか上辺白を

       逃げるか迷いそう。黒aと黒bを見合いにするという考え方。

       ◎お疲れ様でした。会心勝利二局めがそろそろ生まれそうな

       予感。来月16日(日)下じょ会もよろしくお願いします。