Hさんには数局前に負かされた記憶が残っています。本局は終盤
白勝利確実の場面で欲張った手入れをしたら見事咎められ手に!
「逆転されたか。」と私が嘆いた時に・・・そのドラマ前を画像で。
黒一団死んでいるが▲一つは打って見たい気持ちわかる。ここで白手入れはいろいろ
あるがプロとしては最善手、得した手入れをしたいと・・・
白1なら安全確実。ノータイムならそこ。でも右側で手入れの誘惑に負けて・・・
実戦は白1決め白3抜き。この手入れなら右のヨセで数目は得するはずと
しかしHさん鋭く黒4オサエです。困ったと気づきましたが手遅れ。
白5に黒6オサエで隅の手段と辺の死活手段が見合いになっているのです。
◆やむを得ないと隅を手入れしたのですが・・・この続きは最後に。
黒8ハサミに白7、9は二線根拠ですが序盤早々卑屈で
あまり打たれません。私も何十年ぶり。対し相手せず
黒10が明るい。白11と脅かしたとき黒12ツケも好手。
白13でハネたかったが黒フクラミ切りが心配で自重。
さらに黒14と押し込み黒良し。黒22まで力みない石の
流れ。白23とハネだが成算は無かった。ところが黒24。
力戦家と信じるHさんなので遠慮なく、黒24は喝!
いつも私の石を強気で分断するのに・・・何故黒1と
切らなかったのか。白イは黒ロで×弱点あり無理。
切られたら白2、4と打ちました。黒5カタがモタレで
スケール大きい攻めとなる。黒9まで予想。
Hさんが力発揮する展開。黒aも楽しみです。
黒1は下辺地にして悪手ではないが白2、4で右下がかなり
薄くなりました。黒5は黒11補強で何事もない。他は全て
立派なので右下での失点はもったいなかった。
白6~黒15まで文句無しだが黒13は黒aが勝る。白地を削減
するときにかなり違うのです。黒13の利点は白ハネツギを防ぐ
ことと味良い黒地で安心なこと。でも良いことは稀です。
かなり進行。いろいろあり黒1~5と打たれたところ。
四面打ちで地合い正確にはわからなかったけど微細。
黒が安全に決めてていないので勝負を選択。白4です。
黒番でコウになります。大振り変わりの大変化へ。
中を囲う前に黒3と打てば黒4ワリコミが怖いので
白4と受けていた可能性大です。
それから黒5なら安全。後半ヨセ勝負でした。
黒1が実戦。白2で手が無くなり勝利の女神は白へ。
H氏ヨミは白が一子助けたら黒2の予定だったと察します。
即黒1ツケが正解。白2よりなく黒3、白4まで必然で
黒先コウが結論。双方コウ立て少なき碁形ですが左上隅に
黒のコウ立てがある。大チャンスでした。
◎お疲れ様でした。次回はHさんらしさをもっと前面に出し
力で勝利をもぎ取って下さい。