浦安碁会・島五段四子局

 浦安指導碁ラストは島五段四子局。前日の研究会も参加され感謝。連続となり

 まるで合宿のようです。9月30日・10月1日秩父合宿にも参加と聞きました。

 初の秋合宿ですね。強豪伊東さんも決定し久しぶりの越後屋旅館。楽しみです。

前日研究会での初回指導碁一場面

この碁は左側黒一団のシノギに大きな一手ミスがあり残念局に。『開始から15分なら

打ち直しOK』という下地ルールで二局目を再開。見てわかるように島さんは頑張り屋。

右下これだけ打てば黒一団安泰専念目指しそうなもの。この後、左上隅も最強に打た

れます。長所ですがバランスがこれからは大事と伝えました。では本編画像を。

左上に注目。白ツケに対し黒ツケ返し

  左上で辺の黒石に白がツケた手は定石。対しハネかノビが普通。ツケ返しは

  見たことない。的確に対処されると損かもしれないけどこの自由さは貴重。

ポン抜きは信念手と評価

        過去少なくとも10人の方に黒10ポン抜きを打たれています。

        定石ではないけど白一子逃げからaアテを利かされたくない

        気持ちと味良く安心が選ばれる理由。置き碁では可です。

        右辺は一間バサミカケ定石ですけど黒18這いで黒b出切り

        紹介しました。武闘派島さん知らなかったそうで珍しい。

        ◆左上黒ツケは疑問手と判断。白27、29と咎めに行きました。  

シチョウ良いので推奨は出切り

        出切りは条件あり。シチョウ良しの場合のみ可能。

        斜め方向に双方の石がない時や白石あるときは勧めません。

        この盤面では左下ポン抜いたので白からのシチョウアタリも

        皆無。安心して出切り打てる。白2穏当対応なら黒3から

        黒7まで分断します。白8でゲタですが黒9実利が大きい。

        黒イ、ロの先手キカシも残るので黒良しが定説です。

戦いは黒断然打ち易そう

        白2は強対応。黒3~7、白8には黒9と対応します。

         シチョウに取れないので白10なら黒11ノビ。白12受けに

        黒13。頼もしい左下▲厚みも控え島さん向きの戦い。

出切りに『アテオシ』はシチョウ悪いと潰れ

        黒1切りに白2、4はシチョウ白良しの時は最善ですが

        この場合は最悪。黒5から追い詰め取られてしまうのです。       

        白6逃げは白12、14のシチョウ筋をみたものだか黒19まで

        逃げられ破綻。逆にシチョウ白良い時は黒潰れなのでご注意を。   

一間カケ定石後は『オシ』がポイント

        これは覚えておくと有益。一間カケ定石最後に白がケイマに

        打たない場合は黒からオシ、黒1が好点になります。

        この配置は白2、4と寛がれる悔しさあるけども第二弾の

        黒5ツケが強打。気か利かない白6ツギを待って黒7トビと

        全体まとめて攻め立てて行く。白が丁寧に打てばシノげるが

        ▲方面や右上が黒地になると想定出来るので下の損は平気。

策手への良き対応は?

        黒1、3は定石後の打ち方の一つ。実利得るのが目的。

        もちろん白が拒否したら戦いとなります。そこで変化球の

        白4ツケです。狙いは上の黒三子。島さんの手がストップ。

        考慮時間取られ捻りだしたのが黒5。この手見て嬉しくなり

        ました。汗をかき最強手を探されている姿勢が感じ取れます。

        コスミツケは2つの×を見合いにした発想。続いて・・・  

地は稼いだがが薄くなった実戦

        数手進行した実戦。白は右二個捨てたことで上の▲三子の

        孤立化に成功しました。逃げられるけど白2と追撃し左の

        a薄みが生じています。黒地は多いけど暗雲立ち込めた瞬間。

反発ノビ切りが正解

       白×策手相手せずは正しいけど白イ・ロ枝葉でなく△一団、

       大木を攻める黒1ノビ切りなら100点でした。白2、4なら

       サラリ黒5と連絡し攻めを伺います。●三子の最高活用。

       ◎ここから島さんと打ったら食べられそうですね。(@_@)

       ★8月の研究会は12日、26日です。よろしくお願いします。