幽玄の間での某二段同士の対局から序盤の一場面をお見せします。
先ず画像で解説します。不鮮明な点はご了承下さい。
右下から開始。白6一高ガカリは珍しい。黒7ハサミは受けても良いが積極的。
白8は石を大事にする意図だが少し重い感じある。黒9は一間かケイマ受けで
不満ないがより迫ろうとの気持ち。白10、12オシは地を与えるがコスミからの
流れ。勢力を活かそうと白14と右下へ迫るのは賛成です。
黒15から競り合いですが白20オシは堅ツギなら穏当。黒21はノビの方が厚い。
黒25までの結果判定は微妙。白は左下勢力増だがど右側白が弱くなっているので。
◆白26~30まで双方順当。と言いたいが黒に失着あり。白咎め損なっています。
白1と切る一手。手厚い白に対し黒▲ハネはやり過ぎでした。ただし切った白石が
取られないことが条件。ヨミ力・手筋の明るさあれば大丈夫です。解説しますが
実戦に役立つので先ずヨンで頂ければ。黒は上アテと下アテの対応あり。
黒2、4と取りに来られた時の対策が必要。白5コスミが必修の筋です。ハネを防ぎ
黒6なら白7腹ヅケが緩まぬ手。黒三子味良く取ることが出来ます。
◆黒6で白5にツケて来るならば・・・
黒6と頑張るなら白7とハネます。黒は緩めていると攻め合いに勝てない。
でも黒8オサエは白9切りで破城します。経験から伝えると白ハネにオサエが
可能な時は黒良し。不可の時は白良しです。
よって黒2下アテよりないが白3、5とノビて黒6に白7シチョウで十分。
黒8ハネは白9で痛くない。黒地は痩せて白はすこぶる強化となります。
◆配置により切れない場合もあるのでヨミの裏付けは大事。コスミの筋で次の
ハネが有効かどうかがポイント。以上実戦に役立ちそうな一場面でした。