研究会・島五段四子局

  先月26日(土)の研究会での島五段四子局。翌日の浦安碁会にも参加頂き

  本当に感謝いたします。先ず画像を。

黒番・左下白がオシたところ

  中の黒五子補強され白も左辺守る展開になりました。その後に黒から打って欲しい

  箇所あり。局後示しその良さを伝えると目が輝いていました。それは後ほど。

星のツケヒキは不確定地所

        良き立ち上がりですが右上の黒8、10ツケヒキは小目の

        ツケヒキと違い白から三々が(普通はコウ)あるので

        未だ確定地ではないと考えて下さい。もちろん黒から

        もう一手打てば地になります。(どこに打つか悩むが)

攻めの強い意志表れた場面

        黒9と黒11は攻めの意志。黒13は大胆だがその継続手。

        少し腰伸びているが島さんらしさ出ています。

安定感ある攻め方

        黒1は先手。白6まで決めてから黒7、9だと根拠安定。

        相手に隙を見せないのも攻めと言えます。なお隅には黒イも

        先手で白ロが必要。黒安定だと白△も弱く見えますね。

武闘派らしからぬ緩着

        島さんは引けない競り合いや戦闘中は緩まず強い。ただし

        ふと気が抜けた緩着が出ることあり。黒1、3は何となく

        続きで打ったあまい手。そこは双方△▲厚く急がなかった。

        白4~8と戦い始まるが白先行・黒が遅れたのは大きい。

有力な攻め方一例

        左下は先に黒1、白2、黒3が最有力。これは[サバキ

          封じ重くし攻め』が目的でイ・ロ・ハの三点見ています。

        上辺打つなら黒a、白b、黒cが地に辛いが隅白×に

        悩まされる。視線は右辺白△。好手段あり(後ほど)

一子確保し先ず先ず

        戦いはいったん黒Aで落ち着く。白×制したのは賛成。

        利かしの白△には・・・普通が良かった。

素直に受けて右上へ一撃

        黒1で良かった。白2、4と根拠奪うなら黒5と逃げ

        左の白を睨む。ノゾキ防ぐ白6守りなら一段落と判断し

        右辺へ黒7へ一撃。ここはいつでも急所だが上の▲厚み

        活かすなら今。もし白aと反撃してきたら・・・

きつい手の後続手段①

        白1には黒2と踏み込む。以下キカシを使い黒8と分断。

        頑丈▲仲間が頼もしい。これは白持ちません。

最強の追及

        白1は許してという手。凹ませ満足しても良いが黒2と

        さらに追及可能。白3ツギは黒4ツケ。一子捨て石に

        白×三子を分断します。

        ◎打ち込みから二つの図を伝えたときの島さんの眼が

        とても輝いていました。ツケヒキ定石堅ツギは頻繁に

        出現するのでそのうち実戦で実践ですね。

        お疲れ様でした。9月もよろしくお願いします。