教室重鎮の古川五段。入門初級の教室時代から30年以上囲碁を継続して頂き
本当に感謝いたします。愉しむを第一に上達を応援していきたい。先ず画像を。
右辺白△一子確保する外の手が気になりました。黒×では
白1と策動する余地が残っています。火種は無い方が良く・・・
黒1コスミまたは黒Aツケが味良い捕獲手でした。これなら
右上白イ・ロ連打の代償として十分だったです。
左上黒6が工夫。厚い手ですね。ボウシともケイマとも
言えます。左下黒10は『犬の顔』での安定。互先でも
人気あります。右辺白15ヒラキに対し・・・好点は
上辺黒1ハサミが絶好点でした。▲との連携に白×は
逃げるの苦労しそう。右下隅ですが右辺から白2と
カカれば黒3、5。白6ツメには堅く黒7、9で大丈夫。
白5で下辺からカカれば(次図)早治まりを目指します。
白2カカリなら黒3、5の『三羽烏』白△に敬意を表する
気持ちで黒5と控え一間ツメを伺う。もし白6なら黒7、
黒9ハネツギで隅の黒地は確定。
上辺詰めの心は『右下隅黒は見合いなので平気』という考え。
一貫している碁はそう簡単には崩れません。上辺黒3、5は
良いと思います。いずれ中の戦いが起きたときに必ず役立つ。
白10にオサエて応じても良かったけども簡明選んだのが実戦。
右上白2ツケを無視し右辺黒1コスミは明るい。白4連打で
普通はかなり損ですが上辺白スベリあるので黒地は裾空きな
箇所との意味あり。冒頭で説明した黒5だと打ち易かった。
白6~黒10は私の想像一例です。軽く参考に。
一つ黒1と打ち込んでみるのも作戦の一つ。白2は連絡と脱出
拒否しているが黒3と脅かします。白4で取られるけど餌。
敵は本能寺と今度は左辺白へモタレてみたい。黒5、7は
実戦古川さんも打たれた攻め手段。天元白が不安そうな顔。
▲打ち込みに白1トビマガリは黒2とツケてサバキ目指します。
白3ハネ出しには黒4ワリコミが捨て石。いくつか変化あるけど
黒がやれます。経験積んでいけば自信になる。これ以上は実戦で。
後半画像紹介します。今、黒が下辺ハネたところ。細かそうな形勢です。
上辺は全部白地に見えるけど未だ切り違いなど削る手段残っています。
◎お疲れ様でした。少し暖かくなったら研究会に顔を出されて下さい。