24日午後にV氏からの申込み。お仕事が一段落して幽玄の間設定を
見つけて頂き感謝です。前回とは各段に違う良き内容でした。
先ず中盤までの棋譜を先にお見せします。
左上は結果的に小ナダレ定石になっています。左下黒28
詰めでは上辺白を攻めるほうが良かった感じ。理由は
白29~33と代わってから上の黒34鼻ヅケの進行は両方の
白へ厳しさ薄くなっているので。中央黒46、黒48圧迫が
なかなか。勢い白は分断したけどさらに形がきまる碁形に。
右下白73と囲い黒も受ければ穏やかかなと思った矢先黒74!
これは二子以上の棋力の証明。本当に良きタイミングでした。
白は何か対応すべきですが一本だけ利かそうと白75ノゾキ。
しかし黒に強く抵抗されここから止まらなくなってしまう。
痺れるタイミングの左辺黒1ツケ。応じる前に白2は黒aと
受けさせ白bの予定。虫が良かったかも。次に白×カドが
厳しいと強調したかったのです。
白2受けなら無難で正着だと思いました。ただ今度は黒3と
キカシて来る、そして白4に黒5が良き補強となるでしょう。
白6と囲い先ず先ずだが黒7がそれ以上に思えました。
下一帯は白三々やツケあるので全部黒地ではなくこれが相場
かも。黒1からもう一手2と連打されるのは一級のきつさです。
オサエ対応だと直ぐ黒3ハサミツケが飛ぶ。普通は白4だが
即黒5と分断してきそう。これは白が怖く見えました。
今思うとこの進行が相場だったと思います。白6より
黒7がピカピカ光って見えて悔しかった。
実戦は黒1。それほど時間かけず打たれました。白aは無謀
と判断し白2ハネて今度こそ黒aを要望。それでも黒3!
石の流れだが凄い頑張り。ここまで抵抗するのは予想外。
「二子局は受けてばかりだと勝てない。」冒頭挨拶でのV氏。
まさに有言実行。『白×と受けさせ黒a』と希望しています。
それは許せないと白a分断決行を先ずヨンでみました。
豪というより筋悪な白1、3分断ですが黒4ツケが好手筋。
白5に黒6が返し技です。続いて白イ受けは黒ロで潰れ。
※右の断点はどこも継がず、賢いゴリゴリ対策です。
白1よりないが黒2~6とされ白7が必要。黒8で
中の数子取られてしまう。左辺放置出来ず白9だが
黒10と継がれると下の白数子が負担石になっています。
妥協した形の白1。黒2と先手で繋がり黒4フクラミとは
気分良い証拠ですね。黒4は黒aと堅く打ち右側進出睨みも
悪くなかった。黒6はツギ受けのほうが厚い。白7が企み手。
対し返し技が黒8。もし黒bと素直に受けていたら・・・
白の悪企み気づかず黒1とハネたら白2、4と分断します。
黒5、7は白8~12まで。中の黒一団シノグ手あるとは
思うけど・・・これは黒怖いと思います。
序盤から殆ど張った手を打たれ緩みや妥協などあまいと
強く指摘する箇所は無かったがこの場面で弱気になる。
白10までの対応は黒が後手になりそうで白ホクホク。
V氏打った直後に気づき後悔されたのは黒3。気合でも
白2と好点連打されたのだから黒3とノビ切る一手でした。
白4気になるなるけど黒5対応で平気です。もちろん黒×を
白aと切ってきたら喜んで捨てる。黒×はカス石に変化。
白△一団と白□を割って攻勢に後半へ進んでいたでしょう。
右下黒二子を捨てる案を伝えるので参考に。右上黒1ハネが
絶好点。白イは黒ロと対応し黒×は捨てて打つ。問題は白2。
取りあえず黒3と様子見したい。今なら黒a利かされぬよう
白4か。黒5、7と追及し白8受けを見て黒9一発。白10、
12受けはかなり悔しい。そこで黒13と戻し白10を与え右下は
妥協。その代償は右辺黒15。如何でしょうか。なお黒一団の
眼形ですが白aに黒bと応じ〇二つどちらかに一眼あり厚い。
◎終盤に入りヨセ勝負でしたが白が巧みにヨセて(V氏感想)
勝利とはならなかったけど黒が勝つチャンス多き好局だったと
思います。最後に戸惑ったことありました。終局図を。
黒時間切れ終局でしたが白が勝ることは認識していました。するとV氏から
形勢判断チエックだと地合い黒が良いような・・・とあります。計算狂ったかと
何度も数え直し白が10目は良いと確認。黒1~白12まで最後まで打ち幽玄の間機能
を改めて見直しますと・・・(次画像を)
①と②を比べると微妙に数値が違いますね。この機能は普段使用しないので良く
わからなかったが上の数値と下の数値を足したのが優勢の目安のようです。なので
①は白が10目優勢②は白が6目優勢となってます。なお三つ前の終局図の右下黒地は
ダメが詰まると一手手入れ。たぶん黒地1目多く計算しているようです。
◎コンピューターも私も大きな間違いはなく一安心。V氏の次回局期待しています。