加藤氏三子局(打ち込みへの対応)

         本局の一番のポイントは強く戦うための形の決め方でした。

            有益内容なのでここで詳しく解説します。

序盤から中盤への進行場面

        黒1切りから先ず第一の戦い開始。黒5、9厚く良い感じ

        黒11、13ツケ二段は黒17となればかなりの実利得て成功。

        ◆白20打ち込みへの対応が大きなポイントになりました。

左辺白が打つ中要点は黒に

         白1は打ちたかったが黒2一発で白△ぐらつく。

         白4なら黒5ピシャンが調子良い。これを避けたのが実戦。

地をかなり得し黒順調

         白△は白イ、黒ロ、白ハ狙えると我満したが現実に

         実現は大変です。打ち込みに黒のお手本対応は・・・

ツケワリコミ定石(先手取得に利)

         黒1ツケから黒5ヒキが基本対応です。注目は白6への打ち方。

         サガリもあるけど私が好きな三々ハネ黒7を紹介します。

         これは捨て石利用し整形するのが目的。白14までほぼ必然で

            先手を握れます。ここで白放置している右上から始めたい。

         黒15が厳しい手。白20まで型の一つだが黒21カケがぴったり。

         これからの戦いに憂いなく力発揮出来そう。×の断点ですが・・・

切りはアテカケで解決

         白1切りは無理。黒2~6まで。白イ~ハは黒aが生じ

            △四子が天に召されます。

実戦は右下黒に薄み二つ

                         黒5は初見。ただ白6に黒7では外の姿しっくりこない。

         ×二つ不備守るのが不満で黒9と打たれた気持ちわかります。

         白10馬の顔は同点を黒に打たれ攻められるのを避けました。  

         余裕見せる手は黒の焦りを生むこともある。黒9では黒10と

         一撃してから黒9がリズム的に良かったかもしれない。

三々は白ブツカリで今一つ

        検討で黒1示し直ぐ白が取る図示作ったけど先に白2と

        打たれますね。以下白10までa断点残り黒今一つ。

        新手▲はやはり三つ前の図の定石ヒキが良いようです。

後半勝負所場面

        黒番:次の一手をどこに打ちますか。

         なお実戦は黒×。コウになり失敗でした。

         ブログ作成中検討私が示した手よりも良い手あると判明。

   

  伝えた正解手・右辺黒数子サバキが勝負

         局後に黒1が白の粘り絶つ好手と伝えました。攻め合いは

         黒が有利な白のヨセコウとなります。ただ私はこの図でも

         白1に回りやれると見ていました。▲三個飲み込み白地と

         なれば攻め取りの白×より遥かに大きい。本当は・・・

  後に加藤氏打たれたコスミツケが最高手

        実戦の隅ミスをせず先に黒1とコスミツケされたら 

        私唸っていたでしょう。白3緩めは傷支え切れないので

        白2とオサエるよりないけど加藤さんが打たれた黒3切り。

        これで種石白△取られています。白イ、黒ロが実戦。

白が欲張ると鶴の巣ごもり

        白1、3で逃げられそうですが黒4に参る。白い抜きに黒ロの

        ホウリコミ、は」の抜き、「黒に」まで。鶴の巣籠り的な取られ。

        ◎今体調がすぐれないと聞きました。大会までに元気になって

        強豪陣を脅かす台風の目に。期待しています。