Hさんとの結果は白8目勝ちでしたがあまり私は勝った気がしない内容。
悪かったと強く指摘するところが直ぐは浮かばなかった。ただ後半に入り
白が隅を荒らしたため回りの白が薄くなって黒がどのくらい寄り付けるか
という局面に。そこからの取り立てがあまかったのでは思います。
序盤気持ち良いほど堂々一貫した黒の厚みが出現しました。
左上昭和定石から白19ブツカリで黒受けを問う。対し
立ちもありました。白に分断され戦いになるが打てます。
黒20オサエから黒26まで右下と握手・連結も立派です。
白地大きくなく稼いだ報いで左辺気にしなければならない。
白31補強にそこに拘らず黒32と右下シマリの判断は明るい。
右辺白33、黒34、白35のとき、黒は作戦の岐路です。
ガンガン厳しくいくか、いったん攻めは保留するかです。
あまりH氏使用されない印象あるので伝えます。両側から
二間に迫っているときは黒1、3の『カタ&ツケ』が厳しく
有力。白は生きるけどその過程で黒に利益得られます。
反対のカタからツケもある。▲厚みに地をつけても悪くない。
黒1~9まで穏やかな攻め。右下隅が確定地になったので
ポイント得ているが下辺を白に入られ細分化していく。
★黒9と黒13に触れます。
一般に白△など二間へ両側から詰めたとき白イ、ロと
二手かけてくれたら満足とみます。それに白ハ、二と
丁寧に二手加え補強した瞬間、右辺白は完全生き石。
よってお勧めは黒1下辺引き締めです。ここを先着すると
白は左下三々方面しか荒らす術無し。大きいのです。
白2、4はヨセのようなもの。黒AやBに涎が出ます。
下辺白二線ヒラキは「治まらさせて。」との願望。ここは
厳しく『許さん。』と黒1に打ち込みたい。稼ぎつつ白の
根拠を奪う。右下や左下隅へ【いちゃもんつける】余裕ない。
左下隅を大きく荒らしたが反動で左辺白薄くなっています。
黒1コスミは攻め手だが少しぬるいと感じつつ白2ツケ。
【シノギはモタレ】です。逆に黒は?ここ大事でした。
実戦経過。白6とぼんやり攻めをぼかしたとき微細に
なるだろうと予感しました。ここからの黒パンチ炸裂は
容易ではありません。白△に黒1が問題。正解は・・・
右下黒は堅く丈夫。ツケられても相手せず可能です。
黒1と背後から迫るのが好手。白2は黒3と受けて
澄まし顔。白に後続手段無いですね。白4受けなら
黒5と攻め立てる。これぞHさんらしい碁。
なお左下黒も厚い。理由は黒イも利きで白ロとなるから。
◎今年もたくさん受けて頂き有難うございました。もう
一局は機会あると嬉しいですね。取りあえず良いお年を。