V氏二子局。鋭い一手食らった瞬間。この手は見てなったのでがっくり。
白三子見捨てるのがサイゼですが辛いです。V氏腕上げています。
左上ツケヒキは決めて良しが令和の考え方。白11受けは
白5左辺は地にせず一手で済ませる白5への配慮です。
黒12下打ち込みは予想外。一路上なら戦いへと進みそう
ですが低い黒12から黒14に白の手が止まりました。
白1か白aなら普通でした。黒2に白3ボウシがぴったりと
言いたいけど黒4スベリが良い手に見える。▲を手をかけて
取りたくない。でも手は抜きにくい。不満に見えて・・・
捻り出したのが白1横ツケ。もし黒2受けなら白3連打で
凛とした姿で美しい。続いて黒スベっても×泣いています。
予想は黒1ノビでした。その時は力溜める白3を選ぶ。
黒4ボウシには白5キカシから白7とこじ開け可能。
このような乱戦模様は上手としては望むところ。右上へ
白aトビ下ろしも中々ですね。
◆ところがここでもV氏着手の予想が当たりません。
黒2と飛ばれました。白イで地にあまそう、白ロ手段もあり
良い手には見えない。疑問に見えるが悪手かどうか不明です。
では先に隅をと白3ですが黒4封鎖。これが黒1からの継承手。
前図ノビより封鎖に強いのです。でも白一子より隅の黒の
方が重いでしょと白5、7。どう生きるかなとここも予想して
いたのですが・・・黒8ノゾキ!何故かむっとしました。
感情的にならず白1とツギが正解でした。おそらく黒2と
隅を捨てるでしょう。でも白3と頂き不満iはありません。
黒4は必要。振り変わりですが少しだけ白良しに見えます。
『あえて黒×と切らせて上辺との絡みを』イメージ先行し
深く読まずに選択した結果こうなりました。
▲と切られ白困っています。我慢し長期戦か波乱を選ぶか。
白1、3とシボリ白5とツグのが相場でした。黒4ノビが
良い手で白5まで一段落。双方▲取り合いだがこうなると二つ
前の隅を取る図が明らかに勝る。でも辛抱することは大事。
なお黒6で7と逃げるのは白6叩きを喰らいお勧めしません。
悪い進行と認識しながら意地や感情を優先してしまうこと
ありますがこの譜がまさにそれ。上の白三子逃げだしたため
上辺封鎖され厚みを右の白攻めに利用されています。安易な
白15に黒16、18は実戦的好手段。V氏の強いところ。
取られるか不利になるかわからないが白15は黒14の頭に
ツケるよりなかった。なお左上の黒は澄ました顔しています。
実戦封鎖で何も黒悪くないのですが黒1とアテる手ありました。
白2とツグのは黒3ホウリコミ。この後は泣きたくなる図なので
示しませんが封鎖され生き死にがコウになるでしょう。
黒1でaカケツギだと白b後手でしたが白2、4工作で
先手取り白&~8と後半へ一縷の望みをかけた場面。
さっと打たれた黒11。最高手で白三子助けられない。
◆ この手で黒bオキなら対策あったがガックリした瞬間。
白1~5が最善です。見ての通り白△三子残りに満足し
黒6と詰めて順風満帆。白×が無効になっています。
ぬるい手は黒11。確実勝利目指すなら黒29よりも黒A生き。
(白イを無効に右下隅連絡ヨセも残る)です。
でもこの碁はもう白に勝ち味無し。黒中押し勝となりました。
◎予想しない手が印象的。古碁ばかり並べていたけど現代碁も
勉強するようになったとのこと。その融合が栄養になっています。
お疲れさまでした。次回もよろしくお願いします。