久しぶりのS氏。中央への感覚抜群な方です。先ず天空手を。
左上のワカレは互先だと黒あまいと評価されるでしょう。でも
S氏は黒20と厚く打ち次の戦いに役立ち必ず打てるとの信念。
この局面だと右の黒22ハサミは一路高い方が白25ボウシ喰わず
S氏らしさ出る展開になったと思います。
△に黒1受けが普通。右上大ゲイマ大ゲイマで三々味
あるけど暫くは攻め続く。白8で寛がれた感もあるけど
白良しとまでは感じません。これからでした。
右辺白ツケに黒1とハネて打てました。白2、4には黒5と
頑張る。白6には黒7が良き姿。低位ですけど黒AやBが
これから活躍しそうです。
白2とノビようかとも考えたけど黒に反撃されて・・・
黒6切りから8と実戦的にポン抜かせて分断します。
▲存在頼もしく黒打てますね。実戦は右辺で白に地を
与えあっさり治まられてあまかった。
大分手数が進み左方面に移ります。白1切りは狙い筋。
黒2サガリでは黒9と対応すれば平和でした。白3が成立し
左辺に味がついています。ただし白は隅を損しているので
これからの攻防がどうなるが勝負となる。
左上白11に妥協もあるが黒12~16と一歩も緩みません。それは
右辺で少しあまかったことを意識されての頑張りです。
白17が最善と信じました。あまり欲張ると白に危険生じます。
ここで黒×と出たのが敗因。分断したい気持ちわかるが・・・
黒1、3が相場でした。白4と連絡されるけど左辺は
先ず先ずの黒地です。左下隅も黒は得していますね。
この図は道中長いヨセ勝負だったでしょう。
◎中央に配置する天空手は中盤働くかどうかが鍵です。
不成功の時もある。次回会心局を期待しています。
追伸:最終場面で黒投了止む無しと見ていたが際どい
勝負だったと判明。画像で説明します。
ここでヨミ見れないとS氏潔く投了されました。私は楽観していたがかなり際どい。
黒最善手だとコウになります。次の図以降示します。
黒1、3(左右どちらも可)で白4を促し黒5と外ダメ詰める手が最善です。
白6ツケが手筋ですが黒7、白8とコウになるが黒取り番で・・・
黒9コウ取りに白のコウ立てが至難ですが白10が唯一のコウ立て。対し黒12と
応じると白取り番のコウ。黒11とコウを解消し白12に黒13のとき白14が手筋で
白は捕まらない。ただ大きな尻尾を黒15で取ることが出来る。
続いて白16アテに黒12子打ち上げ、白中をポン抜きで終了。
振り変わりですが左数子獲得した白地が大きく白が地合い良いようです。