浦安碁会指導碁 島氏四子局

  島さんとの四子局をお見せします。残りは山崎氏四子局と浅井氏三子局、

  笹田氏二子局。忘れてはいません。じっくり仕上げますのでお待ち下さい。

  先ず画像から。

個性的補強の下鉄柱

打ち込み二発と積極的

白仕掛けにどう対応するか

中盤:黒の次の一手は?(候補は二つ)

序盤・流石は武闘派

        島五段は戦いの碁。序盤早くも三カ所打ち込みされています。

        右下黒14サガリは初見だが良い手。守る手だが攻めも見ている。

        左下には一つ指摘します。令和黒24を選んだ場合黒26トビは

        薄く合いません。上辺黒28・30は捨て石にも役立つので賛成です。  

白△へ反発するならば

        白△は「白×手をかけ取って。」との主張。従っても

        悪くないが白イやロとヒラかれる。反発するならば・・・

定石後の定石・互角

        黒1が一番の反発。白2、4には黒5ツギがお勧め。

        白6連絡に黒7サガリ。白8なら黒9を利かす。次に黒A

        か黒B眼取りか右下隅へ迫る黒C(黒×狙い)どれを選ぶか。

        黒1は強い手だが右下黒の根拠は消える。自信あれば黒1を。

これは圧倒的に黒良し

        白1とハネたらどうぞと黒2で連絡させて良い。黒4まで

        圧倒的に黒良し。白は序盤早々ヨセを打ったようなもの。

これは難しい(勧めません)

       黒1、3の筋ありますが白4切りが最強手。戦いになるが

       難しいので勧めません。周囲の黒配置・状況では有力です。

下鉄柱の働き一例

        右下に関し手入れする場合は黒aが形とされていました。

        ただ島さんの黒1は相当な手。一例ですが白4とサバくのは

        黒5、7でイとロが見合いで白困る、黒1効果ですね。

最終手はヒキが最良

        左下白a三々に対し最終手黒1なら完璧でした。一見

        緩みに見えるけど白×二つの動き・活力を削いでいます。

         『令和の二線受け』選んだら上は厚く。安心です。

分岐点・全体俯瞰したい場面

         かなり進んだ場面。左下終えた後、白1と上の黒を

         攻めました。黒2は右を押した方が良かったか。白3は

         モタレ攻め。左を受けると危険と見て黒4逃げだが

         白5連打がきつい。対応いくつかあるが黒6~14まで

         一つの流れ。隅は捨てて外をという方針です。

 実戦:チャンス逃し残念黒2・8・12

        実戦進行。白1抜きで左上隅は失ったが黒2でチャンスあり。

        実戦黒2も次の黒4、白5の先手見て立派です。しかし右上

        黒6が残念。局後に伺うと白7と打たれても黒10は先手だろう

        との思い違いあったよう。黒12も無視され白13と守られる。

        武闘派の腕力出す場面消えました。チャンス場面を伝えます。

振り変わり簡明

        黒1ケイマを急ぎたかった。元々白△弱石放置しているが

        上が黒厚くなったのでパンチと言うより🔨的痛烈打撃。

        諦め白2なら黒3、5。振り変わりですが断然黒良しです。

力発揮の白一団への絡み攻め

        右上白△も放置しています。中を黒×ツケコシよりも

        黒1三々が厳しい。白2と打ったら黒3から始めます。

        白4逃げに黒5キカシから黒7トビ。絡み攻めですね。

        ◆黒1三々なら島五段のパワー炸裂していたと思います。  

        ◎そのうち力出そうとすると立ち遅れてリズム掴めなくなる

        ことあり。チャンスあれば『速攻の攻め』も検討して下さい。

        23日(土)今年ラストの研究会。お待ちしています。