N氏定先指導碁 二つの大ポイント場面

 今回のN氏の碁は序盤互先的打ち方でした。白が穏やかに打っても妥協せず

 踏み込む気合も凄い。先ず画像を。この二つが大きなポイント場面でした。

黒先結果如何:重要ポイント①

   上辺白△とオサエたところ。さて黒先で無条件生きあるのか、コウなのか。

   ここの死活で最善を選べるかはとても大きかったです。

黒番:次の一手は?:重要ポイント②

        白△とカカったところ。ここで黒どう打ちますか。

才気ある互先的立ち上がり

        黒5カタ一本、左上黒7~13を活用する左下黒17、19。

        左上白22から白24と頑張ったヒラキに右下黒25から形を

        決め(黒27はa、白32まで互角)勇躍の黒33カタ。ただし

        黒33より黒イ。ロが良かったと思います。カタの希望は

        白b、黒cの調子ですがそれは期待出来ない、

双方妥協。穏やかを予想したら

        白1、3は受けを見る手。黒4は妥協。黒aフクラミ

        なら白×と様子見します。我慢されたので白5ですが

        ノータイムで黒6。N氏の才感じる好手です。白7は

        妥協というより仕方ないと選択です。(黒イ、白ロ以下

        黒へまで)想定しほぼ互角と思いました。しかし・・・

黒最強の頑張り許さん!と白

        驚きの黒1。Nさんは先で挑むなら妥協せずが勉強と考え

        最強手を選ぶこと多い。以下はその意志。白の勢力圏で

        頑張るのは危険だが白もミスすると一気に敗勢になるので

        緊張場面です。白6、8は薄い封鎖ですが次の図を予想。

 白ヨンだ想定図:ほぼ互角か(参考に)

        黒1、3を選択されるかと予想。以下黒15まで必然では

        ないとは思いますが私が想定したワカレです。白が少し

        良いと思います。(白a、黒bが気持ち良く厚い) 

実戦進行

         黒1~5は白6まであまりサバけない感じ。続く

         黒7は苦心の手。対し最強もあったが白8で満足し

         生かして打てると判断しました。黒9~11まで実戦。

         冒頭画像場面。ここで黒13サガリ最善でした。黒は

         無条件で生き。続いて実戦のように黒17までの進行に

         なってたとして打てました。さて白×攻めはどうなるか。

懐を広げセキ生き

        白1、3には黒4と懐を広げます。白5、黒6までセキ。

白の活用法

        白1または白3で利用します。黒×二子ウッテ返し利得と

        右側ヘ白aに侵略出来るのが嬉しいポイント。

×ミス大きく黒の苦しい進行

        黒×は白イのアテに黒ロとコウに受けるよりなく負担。

        白は直ぐ仕掛けなくとも黒に手入れして頂ければ楽。

        白17まで進行し負けはないと思いました。ただ黒10で

振り変わりあった

         ありえないと軽視したが黒1切りあったと思います。

         白2、4に黒5と単に出るのが好手。以下白8まで

         抜かれてひどい感じですが黒9オサエを先手で決め

         右上黒11に手を回します。上辺黒のコウ負担が解消

         されているのが大きい。有力でした。

冒頭画面解答:正解は右上ワリコミ

  あれから気合で中央の黒と左上の白との振り変わりとなりました。少しだけ

  白良しと判断したが五分です。さて下辺白△とカカったとき・・・

  正解は黒1ワリコミ。キカシ目的です。白2で白3頑張りは黒2でコウ。それは

  無理なので切りは仕方ないが黒3と切って・・・ 

正解続き:これからが勝負

 先手で黒5まで決まります。右辺黒が安泰になったことが物凄く大きい。そこで

 下へ黒7と打ち込む、白8に黒9とオサエてシノギ勝負を目指します。

 左下黒も攻められますが生きはある。これからが勝負となっていました。

 ◎お疲れ様でした。今年も受けて頂き有難うございました。少し早いですが   

 良いお年をお迎え下さい。