野波さんには幹事として本当にお世話になり有難うございました。
池袋教室でも熱心に頑張って頂き感謝いたします。囲碁サロンじょじょで
打掛けになった指導碁を研究会で打ち継ぐ。初めての試みでした。画像を。
久々に三面打ち。右手が野波三段、中が島五段、左手が今井七段。手前右は
一回目指導碁終えて問題に取り組んでいる佐々木会長です。
タイトル戦二日目のように並べ直して再現し野波さんの初手を待ちました。
ここまで本人に解説伝えたので軽くコメントすると
きちんと打たれほぼ完璧です。右上は黒イ~白二まで
先手で決めても良し。黒40ツメは最高手。困ったので
白41、43切り違い。白3が存在しているので『切り違い
一方をノビよ。』格言は合わない。どちらをアテるか。
黒1アテ正解。白2に黒3、5は捨て石で形を整える
良き打ち方。白10まで上辺治まり一応は白先ず先ず。
ただ左辺白弱くなっています。なお黒3で4からアテて
上辺全部黒地にするのもありました。
ここを一段落と見て下辺黒11カタ!気持ちが嬉しい。
安定感ならば黒1守りがお勧め。白の眼形を奪い一石二鳥。
白aを狙って白2と広げて来たら黒3~7と対応し囲い合い
します。白△から下辺は大きいけど手がかかっています。
白8なら黒9で白を捕獲(白イは黒ロ、白ハ、黒二まで)
でも野波さん打たれたカタのほうが盤強になりますね。
黒8、10は凄い決断。簡単に白を生かさないぞと言う手段。
温和な方なのでその気はなく打たれたかもしれない。白11切り
入り難しくなりました。ただし次の二つの図になれば黒やれます。
白一子カミを選んだ場合、多くは黒1ツギが正解。白2と
上の一子取られるけど黒3とサガリ静かに白を攻めます。
この後、白イには黒ロ、白ハにも黒ロとソフトに対応し
白がどう治まるかを見守る。白aなら黒bで安心。
隅頑張らず黒1が良かった。白2と治まるが黒3オサエが
厚く▲姿は一級品。【カタツキは厚く連絡となれば成功】
隅ツケられた時には対応が常識だけど準備し出て来るのを
見抜いて黒1オサエが明るくベスト。白2には黒3と止める。
未だ不安なので白4なら待ってましたと黒5、白6にも黒7。
下を地にすると右中白ケイマへ響いてきますね。
◆黒1オサエ、簡明でベストと言えます。
封鎖され白1ケイマされたとき怖かったと存じます。実戦の
黒2は良いが白3に黒4は不安残りました。弱気はかえって心配。
黒4では黒A切りが正解。白はここでストップしたが・・・
白1とツガれたらどうなるか。黒2はもう一眼求める手だが
白3(無理)と眼を奪ってきたら・・・黒4を発見しないと
危ない。逆に白を取るのです。イとロが見合いで攻め合いになるが
黒勝ち。黒2で直ぐ黒4は白2と隅を打たれ攻め合い怖くなります。
◎お疲れ様でした。良いお年をお迎え下さい。