開眼したようなV氏。本局もその印象受けました。序盤手厚く打ち
中盤以降は緩まないとの姿勢と感情的にならない点も前と違う。
白の反省手も多い碁ですがそれを逃さず咎めていました。画像から。
白17は趣向手。初めてでしたが黒28までの結果は黒断然良し。
白21では単に白24でここを切り上げるべきでした。
重い白を処分と白31。受ければ三々の予定でしたが・・・
白aやbは後の話と。これなら趣向倒れでは無かった。
白の誤算は黒5を先手で打たれたこと。▲がすこぶる
厚くなり白2~4の存在価値減退。捨てようと白12。
薄み突く黒13は厳しいが受けもあったと思います。
白18はやり過ぎ。当然の反発黒19、21です。
白がこれ以上望むは棋理に反します。ぼちぼちでした。
下辺は黒6で4の左ノビだと断然黒良し。ただ実戦も
黒12まで黒が良いのは間違いない。捨てるべき白×を
助け白△ボロボロになっていますから。
上辺白模様化に黒18カタは最強の踏み込み。黒Aカタも
ありました。白19、21で回りの白石が働きそうな予感。
◆黒22トビは早く脱出&サバキ目指す手ですが・・・
サバキ削ぐ白1ノビが良かった。今なら黒2ツギ。そこで
白3一間。V氏どう動いたか。黒4は白5。中の白Aと
黒8交換は白が得しています。白1の一番の利点は上辺の
黒イ、白ロ、黒ハが白二で眼形やサバキがそれほど簡単で
ないこと。実戦はあまい進行に・・・
良き所を全部黒が打っています。V氏強いけど白は
いったい何をやっているのでしょう。(>_<)
上辺黒ツケに対し白1オサエが自然ですが黒2、4が
見えました。白5~黒8まで完璧生きとなる図です。
確かにこれは黒良しですが・・・白5では
白5とサガル頑張りあり。黒4切りで二子取られるけど
白7~11と二子捨てて打ちます。まだ完璧生きでないので
白12と他へ転じ楽しみとする。紛れる余地ありました。
実戦の白は右辺黒地を防ぎ二手かけて生きたが大敗因。
白1と打って黒2なら白3と隅で治まるのが良かった。
黒4が省けないので待望の白7打ち込みで最後の一戦を
求めます。しかし黒2で・・・
黒2ノビコミを選びそうです。白3で分断されるが黒4と
△獲得し実利を取る。白5と中の黒数子襲うけど捨てられても
悪そう。逃げてくれて白×二つに石がくるような展開になれば
上辺白イ、黒ロ以下白トなど楽しいこと起きるのですが。
▲に回られ隅を確保されては勝負あり。ここに至るまでの黒の打ち方は
左辺固め中央白へ補強を促され隙が無かった。白は取りに来てくれた方が
勝機ありましたが以前のV氏ではありません。
◎白の内容がかなり悪かったけども見事な会心局でした。今年の幽玄の間で
一番受けて頂いたV氏には本当に感謝いたします。有難うございました。
残りわずかですが機会あれば嬉しい。取りあえず良いお年をお迎え下さい。