研究会千秋楽・佐々木七段三子局

 佐々木会長には月に二回研究会で指導碁を受けて頂き本当に有難うございました。

 合宿参加・大会でもアドバイス頂き他にもたくさんお世話になり感謝いたします。

 本局序盤で一本取られました。常識負けした私ですが佐々木会長の聡明さに感服。

 先ず画像を見て下さい。今年最後の研究会指導碁なので気合入れて作成します。

立ち上がり

         私の描く構想とは違う展開になりました。

接触戦の中盤

        中を封鎖したはずなのに何故かうまく脱出され唖然。

早くもサバキ手法の白

         左上ツケヒキ定石の後の黒8は令和の教えか。白9ツギ

         交換を味消しと見ず将来役立つとの判断。次の黒10は右上

         何かシマリなら現代的。白11ワリウチであまく出来そう

         思っていました。黒12ツメに白13ツケは様子見対し一子

         取るのは捨てられあまい。オサエを予想したが黒14ヒキは

         相当な手。白下ツケを悪手にする可能性高き手でした。

白希望図:嬉しい治まり

        黒1と受けてもらって白2、4が予定でした。黒5が

        相場だと思います。白6~10と治まった姿は満足。

        ただ三子局なので黒11好所に回り黒は何も悪くないです。

黒ツケの希望図辛い

          会長は黒1ツケを選択。対し安全選ぶなら白2だが 

          今度は黒3ツギが凛とした姿白8までの姿は×急所が

          生じて前の図と比べ大差です。耐えられないので・・・ 

常識に捉われない黒切りは英断

         白ワリコミましたが間髪入れず黒1切り。「えっ。」と

         私。白2に黒3取りは白4、6と星の石取られて常識的

         には黒が悪いとされているから。黒7と隅に食い込んで

         黒9コスミとなりまたも驚きました。白イと黒ロの交換が

         かなりの悪手となっています。ほぼ互角の振りかわりかも

           しれないが黒が良く見えました。本当は白a、黒bで切り

         上げて白cが相場だと思ったけども欲張って・・・

黒地大きく早くも打ち易い

         白1、3は効果的な捨て石にしたいとの意図。しかし

         黒2~8と最強に抵抗され無理構想でした。

         いきなり上辺一帯厚い黒確定地になり会長も驚いたはず。

         黒18まで数えると45目強。ただ右下白19カカリに対し

         黒20~24はそのまま白地になるかもと希望持てました。

         黒18と黒20でもっと黒良しの図あり。それは・・・     

ガラガラにする道もあった

         下地会の猛将だった平野八段なら黒1打ち込みを選んだ

         でしょう。白2に令和なら黒3。白4で怖そうだがシノギ

         自信あれば黒5(急所もちろん度胸とヨミ力は必要です。

    上は只のヨセ。右下シマリだと白戦意喪失

         左上の白の手を無視し右下黒1と打たれたらガックリでした。

         白2連絡は先手で黒3(8)ホウリコミから黒9で終了。

         ヨセ的には先手10目くらいだが序盤からこれほど形を決めて

         黒を厚く味良くすると後の戦いで必ず白損となる。

         黒1で白×は弱石に映る。白せこさには無視が咎めでした。

黒封鎖されピンチに

                   実戦は白の理想的展開。この図避けること出来ました。

           黒13と三子助けた手と黒15一間では・・・

AIなら選びそうな捨て石策

         人間的には▲捨てたばかりなので悔しさあるけど黒1、

         白2を決めてあっさり黒3~7まで×三子捨てるのです。

         白8と邪魔してきたら黒9削減でお返し。白イには黒ロが

         ×を含み丁度良く右上白を攻める立場に変化しています。

         対局時浮かばなかった図だが冷静さ大事ですね。

中先着なら打ち易かった

        黒3二間が適切でした。実戦白4なら黒5と中を打ちます。

        白6、8と凹まされるけど黒9、11ですんなり二眼。黒イ、

        白ロも利くので下の黒は眼形厚い。黒5が光っています。

黒のマジックサバキ開始

       苦しむだろうなと少し心配したらさっと黒1ツケ。即白2と

       応じたら今度は黒3。さほどヨンでない風なので白4と対応。

       すると黒5二段バネ。これは最善手でした。白6で外アテなら

       封鎖出来るけど白4を取られ生きられ白不満。なので白6切り。

       黒7に白8は仕方ない。この手で白9アテは黒8切りから脱出

       されてしまう(前の黒1が効果的に)しかし黒9とされ愕然。

       黒イと黒ロが見合い。見事なサバキ&シノギ佐々木マジック。

白外ハネは黒切り違いでサバける

         白1外ハネも考えたけど黒2切り違いが飛ぶ。これも

         黒サバけそう。今さらだが先に白aオシ黒×を決めて

         いたら大分違っていました。しかし白aは利かない。

左下が要点

         封鎖したのにうまく脱出され面白くなかった。数手進んだ

         場面ですが白1ノビに黒2~8の対応があまかったです。

         白9と止められ黒10連絡は仕方ないけど待望の好点白11を

         白が占めることに。黒が勝つのは大変になった瞬間。

         黒2では・・・

 即連絡で左下先取ならこれからの碁

         黒2、4連絡が簡明で良かった。この手は白5の筋を

         黒6で牽制する効果もあります。中央白心配なので

         何か打つしかないが白7なら無視が賢明。最後の要点

         黒8を占める。前図との差は大きい。良い勝負でした。

 

         ◎今年も大変お世話になり誠に有難うございました。

         指導碁は初回でほぼ毎回一面でしたが好勝負多く確か

         今年3局負かされたと記憶しています。

         今井七段と切磋琢磨され共に八段目標に。

         良いお年をお迎え下さい。🌄🌅🌞🗻