有楽町指導碁T氏四子局

   この碁は戦いらしき場面あまりなかった。白のハッタリ模様へ危険冒さず

   がっちり打たれ10数目~数目負けは確実な場面が長かったです。結果は

   白数目残ったが安定内容でした。いくつかアドバイスしたいと思います。

中盤:黒の次の一手は?

     この場面がかなりのポイントだったようです。冷静に俯瞰すると・・・

序盤:隙が無い黒の石立て

        右下黒30までの石運び。沈着冷静石踊らずと感じました。

        一つだけ指摘すると黒20、22がちとぬるいか。上を切りたい。

下ハネツギより上切り最強

         黒1切りに白2ノビなら黒3、5で厚く左辺白への

         打ちこみも楽しみ。白2で逃げてくるならば・・・

動き出しはカケで無理

        検討で伝え損なったが白2逃げには黒3、5が厳しい。

        仕方ない白6に黒7ケイマガケ。味良く取れています。

白△に対し従順か反発か

        数手進行。黒に乱れなく安定し実利確保しています。

        焦っても仕方ないので左上白△とカケツギa断点どう

        なさいますか。とお伺い立てました。第一ポイント。

龍飛翔が推奨手

        実戦は素直にツギでしたが利かされで白少しポイント。

        やはり反対側、黒1トビで返答するのが良き回答でした。

        気合で▲を白2と切るかもしれないが左辺は黒イ、白ロ、

        黒ハ稼ぎあるので黒一子軽い。黒3と天空飛翔したい感じ。

        『龍飛翔』と名付けました。このような手私は好きです。

        Tさんも上手相手に打てるようになって欲しい。      

   冒頭画像場面:焦点は混雑箇所?閑散箇所?

        白中拡大を意識され黒1ケイマは立派な手。白2に黒3受け

        辛くない。白は二の矢がありませんから。白4オサエに対し

        黒5と確実な歩み。しかし白6となり白は先ず先ず。中央に

        期待抱きました。黒は今から中央突入は怖いので左辺で得を

        計ろうとしています。白は中を死守しつつあまり黒へ得させたく

        ないがこの時の心境。白18と受けたときが黒は分岐点でした。

        ◆黒番で次の一手は?

価値高きは右削減と連絡

        局後にT氏から早く右辺連絡したかったとの感想ありました。

        その通りです。左辺折衝続いているが止めて右を黒1トビが

        必争点でした。左辺白2と連打されたらさらに黒3とトブ。

        白4、6と囲うが中地かなりの減少。満足し黒7と握手し地に

        します。見ればわかるが左辺は黒イのハサミツケ残る。白ロ、

        黒ハがあるので白地大きくない。

        ◆普通は上手が打つ場所は価値高き事多いがこの局面は黒が

        削減への主導権握っていました。白2では・・・

上辺も黒から好手段

       白2と受けると思います。黒3、白4は惜しまず決めて

       左辺も大きいが右辺連絡し『19間ぶっ通し』の黒地が大きい。

       白6には見向きせず上辺へ。黒7一発から黒9が簡明。以下

       黒13まで20目は稼いでいます。黒勝勢でした。

       ◎お疲れ様でした。本局は双方地への囲碁脳を使いました。

       次回は戦闘多き碁を期待し腕力見たい。楽しみにしています。