有楽町指導碁N氏二子局

 N氏とは約一年ぶり。相当前の話になるがセンターで下地会と天源組(アマ碁会)と

 親善対抗戦を行ったとき下地会主将として出場。最終局で天源組主将K氏との

 激闘を粘りと頑張りで勝たれチーム勝利に貢献して頂いた記憶残っています。

 本局は白勢力圏へ堂々果敢な踏み込み。その後のヨミ合いが見所。では開始。

勝負所【黒番

         黒番でどう打つのが良いかかなり難しい。続きは後半。

立ち上がり

        右下黒4一間高バサミは今も人気。白11と動くのは黒として

         『左右で頑張る』との作戦が立てやすく黒18まで進む。特に

        このオシは石が張っています。白イ黒ロを予定でしょう。

白ツケを喰う覇気失せる

         黒1と澄ました手もあるけど白2ツケを喰います。

         黒×とツグのでは形悪いので▲二子処分することになるが

         この部分で頑張らないのでは黒あまい感じです。

白策手黒分岐点

        白19は捻り技。黒20に白21と調子求めました黒22で

        裂かれた感じもあり。後で白19活用出来るかが鍵。

        白23オシに黒24は少々驚き。白25切りがきつい感じします。

        ただ張った気持ちの継続ですね。白27は策手。

トビなら穏やか

        黒1トビが普通に見えました。白2は好所だけど黒3も

        負けぬ好点。以下は想定。のんびりした進行を望む方は

        選びそう。でもN氏の棋風には合わないかな。

志泣く図(N氏即却下)

         策手黒1は白2、4となる。黒7まで打てば右辺は黒地。

         でも黒勢いは失せオシたが泣きます。×スベリも白権利。

         上辺△配置が白模様を形成しています。実戦のN氏は真逆。

        「冗談じゃない」と反発戦闘開始です。

  策手第二弾への黒対応は?本局の要場面

       数手進み白1黒10まで流石にN氏的確に競り合っています。

       なお右上黒×は白イ、黒ロ以下白ホまで成立しません。

       ◆さて下辺白11ツケです。ここに早く回りたかった。N氏考慮。

       地で頑張るか厚く打つかの分岐点。中の白の強度どのくらいか。

 サバキ拒否はノビ・攻めで代償求める

        黒1ノビが良き対応だったと見解一致。想定は白2這い。

        対し黒3が流れで白6まで。かなり稼がれますが黒7!

        この手は素晴らしき好点。次に白イなら眼形安心だが左上へ  

        黒Aカカリに回る。左辺まとまり具合が勝負ですね。

 地に辛め対応白サバキ具合どうなるか

        地合いバランス派ならこの図がお勧め。隅は白から三々が

        あったの箇所なので多少削減されて気にせずの精神。

豪分断での勝負策

        黒1外オサエは白2を喰って心配あるけど豪の黒3~7と

        対処すれば連結出来る。白10まで下は白の希望通りに与えて

        中央へ黒イ、白ロ、黒ハ(2つの×分断見合い)の大技です。

        ◆しかし空振りや失敗した時に負けになる可能性大。参考程度に。

勝負場面:解答(コウで活路)

解答②続き・コウ争い

解答③:数子捨て石で頑張り・・・

        黒はコウ立てしながら黒三子締め付けを計り上辺生きるのが

        目的です。白1(a)コウ取りに黒2、白3、黒4コウ取り。

        白5、7ならば黒8と詰めて白に委ねます。次に白が妥協し

        黒三子取れば黒bと上辺生きて成功。

        もし白bなら黒イ、白ロと詰めて・・・決戦!

天下コウ。絶好コウ立てあり黒勝ち

       黒1出本コウ。というより天下コウ。黒にはコウ立てが

       ありました。黒3の白四子アテ。(三子も可)白参った。

       ◎実戦は別の手を選び残念でした。惜しかったです。

       また暖かくなった季節に三人での申し込みお待ちしています。