定先V氏シノギ勝負の一局

8日(木)は手合い日。棋聖戦や注目対局ありますがV氏午前に受けて頂きました。

シノギ勝負の一局。黒大石二つを白は召し取るか相当な利益上げないと勝てない碁形に

されました。先ずそれを導いた分岐点場面を画像で。

白ボウシ与え黒のシノギ勝負碁形に

      冬靄が罹り見づらくすみません。今、白△とボウシしたところ。

      ここかた黒のシノギと白の攻めという展開になり延々と続きました。

      この道で黒悪くないがゆっくりも有力でした。次の図です。

左辺どうぞの穏やか策

       カタ一本で止めて中を打つという手法あります。少々地は

       相手に譲り中央進出を急ぎ大事にする。白2ハネにもう一手が

       難しいが黒3トビは4を見て先手。白6に黒7馬の顔で寛ぎます。

       右辺で▲、下辺は×裾空きあるので地合いリードは間違いない。

       ただし中の黒がまだ治まってはいないので実戦より勝るかは微妙。

画像までに至る棋譜

         堂々とした布陣。右上黒17、19は微妙だったが黒29と

         詰めることになると白を強化し損になっています。

         白32~黒39まで利かした顔をだが実際は黒に確定地を与

         怖い打ち方。白数子役立てば良いけど重荷になることも。

         嬉しかったとV氏感想ありました。白は保留だったか。

上の黒の強度は?

       V氏は攻めタイプでしたが最近はシノギ腕を上げています。

       ただ技をあまり使わず堂々のイメージ。この場面が正にそう。

       白としては上の黒へ影響して欲しいところ。白8が▲に利くか。

 

       上を受けると白9が厳しいのでオシもあるが下一団補強を黒9と

       急いだ判断は正しい。さて狙いの白10打ち込み。どうなるのか。

コウ勃発。白コウ立てには・・・

       黒1、白2のとき黒3は絶対。易々連絡させたらかえって危険。

       白6は策手。堅ツギは攻め合い負けのようです。黒7では黒イや

       黒ロの可能性もありましたが実戦黒7は最強。白8でコウに。

絡み攻めになるか、黒耐えシノギ切るか。

      白のコウ立て出に対し黒1とコウを解消。ただし一眼しかない

      黒一団を抱える旅へ。ここで白へ好転したと思うが実際どう

      攻めるかは難しい。白8は普通だが別々に生きられる可能性も

      ある。左辺黒11は良い手に見えました。ただここに先手一眼

      あるかどうかです。続いて上の黒一団を攻めたが黒19まで堂々。

      取りにいく手は無いので攻め保留し左辺へ白20。希望は中の白が

      厚くなること。黒は上に影響しないようシノげるか・・・

      ◆ここで私が気にした黒シノギ手段は・・・

シノギ紹介(様子見のオシ&切り

       左辺白オキの瞬間に黒1とオシてみたい。白2ブツカリなら

       黒3と切る。白4で部分的に効果ないけど黒5が用意手。

       元々黒5に白のヨミ筋は白イ、黒ロ、白ハ』二つの切りが

       見合いで攻め合いは白有利だったはずですが・・・

策手効果で黒勝ち

        白1、3には俗な黒4、6が良い手です。白5にも黒6。

        二つの×断点あるけど黒が攻め合い勝ちになっています。

        前の黒a白b交換が効果覿面ですね。

『形決めず』がシノギ道多し

        黒1には白2緩むよりない。そこで黒3と踏み込みます。

        左辺は何も打たず推移によって黒a、b、cを選ぶ。対し

        白が左辺連打すれば嬉しい。下辺黒連打で楽シノギです。        

終局寸前場

  難しい場面続き自信無かった。ただ結果的には白△と打てて白勝利確定。上の

  黒一団シノぐためには中の黒二子助けるよりないが・・・

中央良き手段無し

 黒1ツギには左辺白2で生きられます。中央に良い手ありそうだが黒3は白4と

 応じられ分断出来ない。紙一重の勝負でした

 ◎お疲れ様でした。今後にもこのような展開になること必ずあるのでシノギ筋や

 考え方の参考にして下さい。お疲れ様でした。