長南九段vs奥八段一場面

   大会優勝経験多いお二人が久々の対戦。ここまでに至る序盤の攻防も

   見応えあったが画像をもとに軽めの解説・感想伝えます。

ツケた箇所どうなるか?

   先ず盤面見て手番はどちらかと。右上ツケている個所が忙しそうだが・・・

   対局時計を見ると先の奥氏手番か。念のため石数数えると双方39個なので

   黒番のようです。力関係を見ると左側白は上の黒二子得て繋がっている。

   中黒一団が気になるが次に黒は右上ハネたと推理。なお右下も気になるが

   序盤に出来た形で双方まだ急ぎたくないと見解は一致しています。

   奥氏右上を凝視しています。長南氏の隣の方は初参加の今泉氏。

進行した盤面

     前図からかなり進行。推察ですが今、黒が中をケイマに打ったところか。

     結果、黒は右上隅を地に辛く生き。白は上辺手厚く黒二個取り一段落。

     次は白番。中の黒一団がまだ治まっていないのでその具合が楽しみ。

     黒は早く右下固め30目強の地所を確定したいところ。また左下白へ

     三線オキから削減する狙いあり(後ほど)勝負はこれからだと思います。

     ◆ところで気になる箇所、左上隅に触れます。

黒一子抜きほぼ先手

       黒1抜きは次に黒aホウリコミを含む。白放置はコウですが

       上辺白一団命に係わるコウは怖いので白a守りとなります。

       先手で黒数目(2目)得なので決めれば普通。ただ奥氏は

       コウ立てで打てる可能性もあるので保留したと察します。

ツギが先手だと2目違う(白得

       逆に白1ツギはどうなのか。隅の黒へ絶対先手なのか。

       もし黒2受けなら前図と比較し2目ほど白はお得。

黒手抜きは二段コウ

       黒手抜きの可能性あるが白1が好手最善の黒2となり

       以下白イ、黒ロ、白ハまで二段コウ(時間かかるコウ)

       ◆よって白からは絶対先手ではありません。

左下の黒の狙い(以下は想定例)

       いつ決行するかは難しいのですが左下黒1オキは相当な狙い筋。

       白6までほぼ必然。そこで黒7とさらに踏み込む選択あり。

       白8、10分断は勢い。黒11まで白地消滅し黒地へ変貌しました。

       ただ回りの黒▲かなり薄くなるのが心配。中央黒が無事に治まって

       から行いたいですね。以上です。お疲れ様でした。