勝利寸前、加藤六段惜敗局

 

左上の白を仕留めれば勝利確定場面。最善手は?

    ここまでの経緯を簡単に伝えます。序番左下で白×を持ち込みした白は

    上辺を深く荒らしに行きました。対し加藤さんの攻めが厳しく右上の

    白□を傷つけ何とか脱出。左上黒地に手をつけたら最強に頑張られて

    この図になりました。無条件で取れば黒勝利です。

普通が一番。追い落とし無し。

    黒1オサエがベストでした。白2には黒3と眼を奪うこと可能です。

    一瞬白4、6が利き追い落としになりそうだが白イ、黒ロ、白ハは黒二

    で白六子アタリなので成立しません。黒1なら白投了となっていました。

    

妥協しても勝利

    実戦は残念黒1マガリ。黒のダメ詰まりを意識したと察します。

    ただ白2のとき黒3と補強したらまだ黒良かったと思います。白4と

    生きられますが黒5、7で中白数子が取れます。

    左辺白は黒×が心配なので・・・

右上死活(無条件白死)

    続いて白14と生きたときに黒15ヒキが上の関係で最大です。白18は

    同点黒サガリ都の差で逃せません。問題は右上隅の白です。コウなら

    白もやる気出ますが黒19が異筋の筋で黒23まで中手の白死。

    ●この図でも大差で黒勝利でした。

    ◎加藤さんに懺悔したい気持ちでした。ただ対局後からっとして前向き。

    次局こそは会心勝利を!10月8日研究会もよろしくお願いします。