H氏四子局

   

ツケに対する上辺の打ち方は?

   常連H氏四子局。今回ご一緒に受けられる三子S氏がご用事でお休みでしたが

   碁友達のK氏が加わり受ける方で最強のY氏も参加で満席の三面。

   皆さん団体戦ような頑張り内容を見せてくれました。私は普段より早打ちで

   失着多くもっと落ち着いて打たねばと反省。では始めます。

     局後に「上辺の打ち方を教えて下さい。」とありました。白15ツケに

     どう打つかですね。ここまでの黒の着手には問題ありません。

     結論を先に伝えると普通で良かった。  

全部受けて固まり黒良し

     黒1ハネが正解。白2(a)にも平易に黒7まで応じ良いのです。

     白8には黒15よりも黒9タケフが適切です。白10と競って来れば

     黒11と進出。上キリ厳しいので白12と手を入れるくらいだが

     黒13と進出し十分。白はまだ完全に生きてなく形悪く冴えない姿。

     右辺白14ヒラキなら堅く黒15でも打ちやすい。

這いに痺れる

     ハネに白2ヒキは黒3ブツカリに白4となるが重い打ち方。黒5、  

     7と根拠確保で十分。白8ヒラキには黒9が『泣きの這い』で痺れ。

出は蛮勇。緩めて良し

     白4と出てくるのは蛮勇。もちろん緩めます。黒9まで殆どの場合

     二子捨て自然に良き地所得た黒が断然良し。 

白好形与えたがケイマが好手

     実戦は黒1ツケ。白2、黒3で間に合わせ白4ハサミツケを急ぎ

     ました。これで上辺は相当白良き姿。しかしお返しの黒7が好手!

     白8とツケるよりない。ここで考え過ぎずノータイムが良かった。

オサエが良し。右辺良き黒地模様

    黒1オサエなら白2と引くよりなく黒3ツギで生きを促します。白4と

    スベった時、黒5ツケを一発かます。白6に満足しどこに眼を向けるか。

    黒7の上打ち込みは如何でしょう。普通は白8であまいけどこの局面は

    黒9~13が似合う感じ。白14には黒15と受け右側に良き地模様形成。

    右上は黒イとロどちらも白aと先手になるがまだ決めません。(コウ材)

    下の白には黒b『斜めノゾキ』が相当な楽しみとなります。

ブツカリは白潰れの可能性

    実戦は白ツケに緩み受けでした。これは推察ですが白2を気にされた

    のでしょうか。黒3で何事もないというより嬉しい。白6には黒7と

    取りに行くことも可能。白8や白10切りには黒19まで最善頑張りで

    大丈夫。白2ブツカリは不可。心配なかった。