K氏とはこれで三局目の指導碁ですが初のとき完敗した記憶未だ残っています。
本局は左側で『黒一団をほぼ仕留めた。』と確信した状態から驚異の粘り腰と
鋭い筋とヨミで見事コウにされたのがインパクト残りました。コウ立てが白尽き
◆結局普通の手を二つ打ち一段落した場面からお見せします。
白△と打ったところ。残念なことにここで黒の時間切れとなりました。
数手前まで左上黒大石の命賭けたコウ争いが延々と(5~10分)続き
黒Aと頑張り切り生きたのです。この後はヨセになるが想定すると
ヨセは自信がないのですが中を囲う黒1、3が相場に見えます。
白は安泰と削減兼ねて白4、6。黒7に白8が大きそう。ここで
逆ヨセの黒9か。すると白10~黒15となる。白16に黒17は先手。
黒19が最大。さて目数どうなっているのか。黒×は抜き跡で左上の
白aは3目の白地。黒イは抜き跡ですが白イ、黒ロの公算が高い。
◆数えましたら黒が10目ほど多い。多少差が詰まってもK氏の勝利
だったと思います。本当に惜しかった。では序盤をお見せしましょう。
ツケ二段定石は知り尽くした気でいたが黒16は初見。対し打つなら
白イかロが正着。「白×でも良いかな。」は軽率。好手を喰らいます。
白1でした。白6トビを防ぐ黒2なら白3、黒4から白5、7で軽やか。
もちろんわかりやすい展開で黒良し。ただ白は動くならこの図でした。
黒カケが好手でした。白1から動くことは可能だが見ての通り外回り
山手線。黒数子取っても攻め取りつき。黒24で『オワ。」ですね。
私は性格悪くハッタリや脅し的な手を打つこと結構あります。本局は
右下白数子取られたが利き筋を何とか利用したいという気持ちでした。
好手黒1カケを認め白2転身。黒3、5のツケノビは適切。白8~12は
変則で普通は良くない。ただ右辺黒にハサミさせ技をかけたいとの意図。
白16ツケに黒イなら白ロを予定。さて白×の具合がどうなるか。黒は
オサエ挑戦よりも黒1、3ノビは厚く賢明でした。白4のとき黒5は
寄りつきも含み厚い手だが左辺に向かいたい。付近白に良い手はない。
左上白三々に黒15まで安定選択も可。ただし黒17は疑問です。お勧めは
黒1です。これは院生の頃に教わった手です。。白イなら黒ロ切り。
変化あるが使いこなせれば有益。黒Aから白△へのの本筋です。
・全体俯瞰するとそこは急がず黒Bと左辺割るのも良いですね。