勝敗では勝ったけど失着・悪手多くあまりにも悪い内容だと最後の相手の凡ミスで
勝利しても余韻には浸れません。納得いく会心局はたとえ滅多になくとも自信
上達にすこぶる栄養になると思います。私も目指してはいるが現実は難しい。
黒シチョウアタリに白1と一つ頑張り黒2に白3抜きました。
黒6サガリで右上模様化したが白9まで白も先ず先ず。ただ
右下はイとロが見合いと判断し左上黒12三々は足が速い。
白13は得意手。黒14に白15と広げたのは熟慮足りぬ構想でした。
黒22とされ上辺と左辺が見合いになっています。白の反省を次に。
白1と芯を大事にするべきでした。黒2には白3と軽く進めます。
次の構想は右下白イ、黒ロから白ハの拡大。いったんゆっくりです。
白イ、黒ロを決めたなら白1と上辺を主戦場にする作戦を採るべき。
白△を堂々と動くのは楽ではないが頑張れます。その代わりに左辺
黒4は喰らうけど×は軽くと白5。乱戦ですが良い勝負でしょう。
この譜で黒が勝ちやすい碁形になりました。黒1~9まで卒なくリズム良く
結果白が重い進行になっています。白10とつけたときに黒11~15対応も
適切でした。右側を手抜き出来なくなってしまった。
いよいよ冒頭場面。白サシコミに黒1が良き抵抗でした。勢い白2から
振り変わりに。黒利得(左上~中の白)白利得〈右辺黒と上の白一子〉
黒が得したようだが上辺破れるので・・・と白16。これが敗着。
白1とダメを詰めるのが良かった。黒4と取る前に黒2(5の左)切れば
白3と逃げることが可能です。白5とカカエに黒6、8は死活上省けない。
先手で上辺荒らし各所を打って左辺白10囲いに回ります。数えてみたら
地合いは現時点で右下分くらい黒良いけど道中は未だ長かったでしょう。
最後に投了図を。投げ場求めたら見事に決めてくれました。攻め合いは黒勝ち
検討でのやり取りで聞いたのですが故藤澤秀行先生に教わったことがあるそうです。
自宅には先生書の額も飾っているとのこと。妥協しない深いヨミは神髄を学び刻んだ
ものですね。お疲れ様でした。