3日(土)夜T氏から申込み。四子の方で二回目。前回厚い碁の印象が
残っているが今回はまた違う強さ、冷静さを感じました。先ず画像を。
隅へ二線に打って黒の受けを見たときに相手せずと弱石に迫った手が気に入りました。
受けなくとも白からさほど良い手はありません。
右下は定石で置き碁のみならず互先でも数知れず打っています。左上
白17カカリから黒24までこちらも定石。こうなると黒16ハサミは
裾空き箇所で少しぬるくないですか。が白主張ですが微々たるもの。
左下は有名なコスミツケ定石と進む。模範的で順調な進行です。
お手本はそろそろ終わりと白33に打ち込み。予想は黒aかbでしたが
互先局だと必ず白1トビまで打ちます。黒2と囲われますが三々や
辺にツケ切りなど確定地では無いので白3の新天地へ向かうでしょう。
やはりお手本が広い局面でした。T氏にうまく打たれたからもあるが。
黒15まで見て下さい。7:3で黒の良しワカレです。白打ち込み石と
黒1交換が完全な持ち込み。黒は力まず対応し自然に優勢拡大です。
反省ですが白6は一路右に打ち意地でも辺の白を助け勝負すべきでした。
下一帯で失敗しあせりもあり右上切り違いを決行。T氏ここまでお手本
通りなので棋書に載っている黒1を打つかなと期待していました。白2に
黒3腹ヅケが好手筋と。確かに黒5を先手で打ち黒7と種石取れます。
このワカレは少し黒良しとなっていますが白8マゲ、黒9の後、白10の
構えが結構素晴らしく見えます。黒が削減など反応してくれたら勝負所が
生まれそう。左上白×の裾空き具合もある。これが私の希望図でした。
黒1、3は驚き。単に黒3ノビの筋はあるけど珍しい。この局面に
適した好手でした。白4なら黒5で黒良し。でも白4で実戦は別の手を
選択。少し難しくなりそうだなと期待していたけれど・・・
実戦進行。黒20を占められた時にもう勝てないと悟りました。この譜に
黒の悪手は一つもありません。
白は懸命に追い上げたが黒のリード大きくどうしても作り碁は無理と
判断し最後に勝負手で黒を分断。左辺を守らなかったのでこれはチャンスと
左の黒の眼形を奪ったが冷静に二子捨てる黒6で生き。これを見て投了。
白1で白3から打つと難しかったが回りの白に薄みが生じ取れません。
少し前に上辺ハネて手入れしたが不要。左の黒を手入れしたら盤石でした。
お疲れ様でした。今回は冷静力を感じました。私はお手本的打ち方でも
そのうちこなせるとあまくみていた感じあり反省。立派な会心勝利局。
次局は力がどのくらいあるか魅せて下さい。楽しみにしています。