山崎五段は指導碁も対局も戦う碁が増え戦闘力上がっています。先ず画像を。
左上白三々に上辺一間は補強は珍しく二間なら普通。ただ数手後に
力溜めた一間から強手を繰り出します。
白11に黒12はハサミが積極的。白13二間に黒14は白15で
有難く映る。黒16、18補強も用心深く今日の山崎さんは
四段の頃を思い出すなと感じていました。左下、右下も
隅重視。悪くないけど白も安心。右辺白23~白29と割ったら
黒30。これは細かくなりそうだなと 思っていたら・・・
ズドン黒32!きつかった。力充電してからのパンチ炸裂。
中を白1と繋がると黒2分断。辺白一子は見捨てることになる。
白3と逃げるよりないが一眼も無く心細い姿。黒4とじっくり
攻めて十分。左上黒イ、ロも働きそう。この進行は嫌でした。
白1受けは中の白一子は捨てて上辺早生きを目指す意思表示。
黒2~白5まで必然です。少考され黒6。少しぬるいけど
白7、9と生きるよりないので黒順調。次の一手は?
前のコスミでは黒1アテが互先手。緩まない態度です。
一子逃げずに白2、4なら黒5ポン抜きで×断点を解消。
白6と後手生きで一段落ですが右辺へ 黒7~13と追撃し
楽させない。厚み背景良く黒十分ですね。
私はたぶん白2と逃げ出しますが黒3、5と冷静に対処
されたら困る。白6、8は先手だが黒9ツギで応えるのが
うまい。白イ、黒ロとなり黒断然良し。もし白ロならば
白1と打ったらすかさず黒2、白3を決めて深呼吸。
上辺白は『黒先白死』黒4を決行します。
以下五目中手の筋で仕留めます。これは高断必修基本死活。
上辺白ツケヒキのときに黒1ノビまで打ちそうなものでした。
白2は前述で示した死活になるので省けない。そこで右辺への
打ち込みも良いけど左辺入るなら今。先ず黒1で様子みます。
白2は頑張りだが黒3と遠慮なく入る。この手は黒イ、白ロから
黒ハ切りを含んでいて厳しい。上の黒厚いので強気で平気でした。
◎お疲れ様でした 。山崎さんには今回も. 差し入れのお菓子を頂き
有難うございます。有楽町では不可なのでとても嬉しく感謝です。
最後にその日の島五段との互先局盤面を画像で。大激闘の終盤。
この盤面を見たらどれだけ戦いが起きた内容か推察出来ますね。石が足りなくなって
補充されていたが300手超えでしょう。このような碁を打てば必ず力つきます。