佐々木六段には昨年一目負けした碁が印象に残っています。
利き腕の左腕が怪我影響で使いにくいとのこと。右での対局感覚が
徐々に慣れてきて自分の持ち味を発揮されますよう期待しています。
・黒12は悪手ではないが白が相手しない時どう打つか難しい。
・黒20は厚い手だが白13~17の形は眼形厚いので今は響かない。
黒も眼形厚い形なので(二間ヒラキもある)他に打ちたい。
上カタは如何。白が放置しにくいのが利点。白2オシなら
黒7まで早めに形決まります。左下▲大ゲイマが好位置。
右辺黒Aツメも魅力になっています。
右下早治まりもあります。黒1、3ツケヒキ。
白4、黒5となるなら一番良いかも。ただ白4で
工夫する可能性あり。適時対応力が大事です。
左上は放置し下辺白△に迫るチャンスでした。根拠は
奪っているのでどう攻めるか。ボウシが第一感だったが
先に黒1とツケてみたい。白イなら黒ロでモタレて
間接的に白一子を攻める。一例を次に。
黒1に白2、4と応じたらキカシとみて黒5と攻めます。
白8には黒9と包む。キカシ利き易々とは出られません。
白2や4で変化多く簡単でなないけど参考に。
実戦図。ここで佐々木さんは左辺黒イ、ロを決行されました。
狙いで私も第一感に浮かぶ手段。ただ反動で中の白の攻めが
難しくなりました。後に打たれた先上辺ピンツギが良かった。
黒1はハネ切り厳しく今なら利きます。白4受けに
左辺は保留し黒5、7。これは見合いにした手。白8
手入れは気合だが黒9ケイマで白一団を攻める。
シノギ眼作り結構大変で互先だと必死。取れなくても
攻めの利得で黒十分打てると思います。
◎お疲れ様でした。28日の研究会もお待ちしています。