V氏二子局は9日の10時20分に行われました。掲載少しお待ち下さい。
御待たせしました。始めます。先ず勝負所から。右上白△とツイだところ。
白は地合い苦しく頑張ったら黒が勝負を決めに行っての図。勝利手は?
黒1コスミツケなら勝利でした。白2、4が粘りだが実戦でも打たれた黒5が好手。
白6なら黒7。白10一線サガリには黒11と辺を打つ余裕もあります。最終図の
白12、14に黒はどちらかのコウを取れば良い。両コウ黒勝ちでした。
本当は白負けていたのでこの碁は拾った勝利。序盤お見せします。
V氏とは久しぶりでした。攻勢と見るや妥協せず攻め通すイメージ
ありましたが本局は柔らかさ感じました。聞くと秀和を並べている
とのこと。良き影響受けています。私は幻庵に倣い玄庵流かも。
先ず右上黒20三々守りがなかなか。サガリだとカドが味悪いので
柔の三々の方が厚い。左下白28ツケに黒29、31で先手取り右辺黒28
打ち込みは足早で機敏。白29、31連絡に黒32ヒラキと順調そのもの。
何かリズム・流れを変えようとの白33ツケ。対しお勧めは・・・
キカされと思わずに黒1ノビで十分でした。白2には黒3でゆっくり打つ。
右辺は黒aと白に寄りつき見るくらい十分でした。
実戦。右下黒1ツケが間違いのもと。白2に黒3は流れだが白4切りが
入りかえって右辺のシノギに追われる展開に。続いて右下も白16と叩か
れる進行。ここも黒23と耐える。調子に乗った白は左下黒を攻めて行く。
黒35ツギはどうなろうとオスもの。黒39、41、43と耐え忍び我満して
います。
しかし不思議なのは地では頑張っている手が多く白は中をまとめないと
勝つのは大変な情勢。負けるほどの大きなポイントは与えていません。
黒a、bを警戒し白1を守るべきでしたか。ただ右上黒2が気になりました。
白3、5で耐えているかどうか。白×二個×は取られても良いが白△から
もぎ取る手段があると中を囲っても地が足り無さそう。
それで右上を打ったのですが・・・
右上止めたら黒6、8。これは意表を突く手でこの手を見て今まで
我慢されていたのです。種石下さいと白11ツケですが黒12と拒否。
勢い黒16まで振り変わりと進みました。ほぼ互角の振り変わり。
続いて中央を白Aと止めれば少し勝つと想定していたのですけども
左下黒Bが必殺手と気づく。黒20が利いていて白が後手なのです。
白1と打つと黒2が飛ぶ。白3、5には黒6オキでコロっと死んでいます。
前に耐えた黒■がこのような時に活躍。下の二線黒三個もそうですが後で
じわじわ効いてくる秀和の打ち碁ような雰囲気醸し出している盤面。
◎残念局となりましたシンV氏として覚醒されつつありと感じました。
次の機会が早くも楽しみ。今後もよろしくお願いします。