幽玄の間K氏三子局・立派な序盤

    四子で受けているK氏から三子での指導依頼。新鮮さもあるので承諾。

    すると四子の時よりうまく打たれた序盤となりました。不思議ですね。

きちんとした定石からの飛躍中央手

     左下は二間三々定石の一つ。白先手ですが簡明で黒良し。そして

     右辺白21とヒラいたとき驚きの一手が飛び出しました。黒22!

     この手は強豪の『手厚いS氏』が打ちそうな手。次に黒Aの形を

     含む感性良き消しと映りました。それを許したくないので白23。

堂々とした対応

      黒1オシ、白2にも黒3と下辺頑張る対応。白4にノビかと思いきや

      黒5棒ツギは感服手。右の黒一子への応援になっています。白×と

      打ちにくくなったので切ってと白6だが黒7ケイマがうまい。本当に

      強い三子の方に思えた瞬間。

打ち込み許し白厚み働きそうな展開

     仕方なく石の流れで捨て石にしたけど右の黒が連絡。しかも下側は

     黒の厚い勢力圏になっていて黒成功。ただし中に白厚み出現したので

     上側で戦いは避けたい。黒10、白11は悪くないが常形黒12受けが

     惜しかった。白13を防ぐのです。

理想形・ただし必然ではない

     あくまでも一例ですが黒1と左上を守りたかった白2三々の攻めに

     堅く黒3、5、7と受けるのです。白a、黒bまで普通は辛いけど

     回りに白△勢力が存在しているので悲しくない。白イに黒ロと

     ここは地でなく二眼あれば十分。

     白2で別の攻め方もあるのでこうなるとは限りませんが参考に。

     ◆ 解説じっくり仕上げます。それにしても力強い序盤でした。