幽玄の間H氏四子局

       三面打ち最後はH氏四子局。戦い方は本当に堂々として申し分ない。

       テクニック術も覚えるともっと強くなると思います。先ず棋譜を。

右上煩い白ツケへの最善対応は?

        堂々と宣戦布告し戦いを起こした手は右側黒28切りです。

        以下本格的な石運び。ただ攻めたかったはずの右上白が

        連絡されて黒不満な面あり。どいう打てば良かったか。

        右上白ツケへの最善対応は本当に難しい。検証します。

先に弱石を攻めたい

       黒18詰めまで文句無し。特に黒18は狭いけど渋い好手。

       白19と広げた時に実戦は黒Aトビでした。下辺打ち込みを

       含み立派な手。ただお勧めは先制の攻め。上の白です。

攻めで主導権取る作戦

       三間に打ち込みあり。黒1は大場に匹敵する打ち込み。

       白2上ツケなら黒3サガリが白を強くせず根拠奪う手です。

       黒5まで実現したら私はすこぶる満足。もし手を抜き

       右下白6と打ったら見ず黒7、白8には黒9とガンガン

       攻めて行きます。次の視線は左下黒イ。白ロなら黒ハで

       削減しつつ右上白の攻めに役立てます。少し乱暴かな。

       主導権握る作戦の一つとして参考になれば嬉しい。

遠巻きに攻める

       実戦は白2下ツケ対応が多い。白8まで一段落。弱石を

       遠巻きに狙うため黒9とコスミツケましょう。白10に

       黒11が関連手。薄いようだが白×には対策あります。

ゴリゴリ退治はウッテ返しで

       滅多にないが白1~5とゴリゴリ来たらほくそ笑みましょう。

       白11に黒12を打たれ「あっ。」と呟きそう。白13ならそっと

       黒14。白さん驚くはず。この為の一本隅コスミツケでした。

柔の見合い策

       右下打ったので気合はキリだがぐっと抑えて黒1と見合いに

       する考えあります。いったん柔で相手に手を渡す。×を白2で

       防ぐなら黒3打ち込み。これは相当厳しいこと間違いなし。

準備し切りは相当厳しい

       白2は打ち込み緩和策だが受けない。黒3とぶった切ります。

       この戦いは黒1が待ち伏せして白は苦しい旅になるでしょう。

乱戦模様だが黒打てる

       実戦H氏はストレート。どちらが攻めているか不明の乱戦

       模様になりました。

強気分断がH氏らしかった

       数手進みました。ここで黒1と割れば黒に勢いある戦いが

       継続していたでしょう。実戦は黒×、白a。これは白安心。

実戦は黒に暗雲漂う展開

       続いて白11までの進行は白勝てそうだと感じました。

       それは白一団が治まり中の黒が狙われることもあるけど

       一番は右上隅が味悪いこと。黒4で好手がありました。

先に出が絶妙の返し技

       Hさん後で出たけど今黒1と出たら白痺れていました。

       私は白2とハネるでしょう。しかし黒3二目の頭が厳しい。

       白4受けには黒5。これはかなりきつい連打です。

ハネ出し成立

       黒1に白2とオサエたらL黒3ハネ出しが成立します。

       白4切りは黒5、7で白意味なき取られとなってしまう。

       ツケられた瞬間にタイミングの出、本当に惜しかった。

本手で取り切り新たなステージへ

       最後に大事な考え方を伝えます。隅を打つなら黒1が本手。
       味良く△を取り切り後顧の憂いを絶つ。白2で×は動けないが

       中央黒の活用を考えます。上辺黒イ、白ロ、黒ハ仕掛けも

       面白そうだが先にした白模様へ黒3ツケを敢行したい白4なら

       黒5。幸いシチョウ関係はそちらも黒有利です。

       『力まずにあっさり終えて新天地へ向かう』これもテクニック。

       ◎お疲れ様でした。今月26日いよいよ本当に久しぶりの指導碁大会。

       一日お世話になりますよろしく御願いします。