K氏三子局。本局は早治まり良き場面が2カ所出現します。白の手について
行かずの考え、どう反発するかも伝えたい。では開始。
白23まで。感心したのは右下根拠の黒18、20。狭いので
気が差したと思うが弱石を早く治まることは大事です。
左辺黒16三連星は大場ですが白17は攻防の急場。黒17が
右下黒への応援も兼ねて勝ったと思います。
白23は三々が普通だが碁を広くとの手法。前の黒6では
K氏にお勧めは黒1二間。棋風的に昭和定石が似合う感じ。
白2に黒3と一貫し中を主張します。現在互先局では廃れ
ていますが夢るし三子局では有力です。
白両ガカリ、黒コスミに白が三々に入らなかったときは
黒1三々を考えてみて下さい。戦いには一歩遅れるけど
黒根拠得て安心。白に根拠与えない働きもあります。
右辺白△強いと判断したら早治まりは適切。白2には
黒3とこちらを守りたい。白4と攻めて来たら黒5~11と
的確に対応します。三々治まりだと不安ある方は・・・
両ガカリに外へ黒aと出ず黒1、3を推奨します。白4と
封鎖されても手が抜ける点が長所。元々上辺や左辺三連星を
作戦として選んでいるので右側一帯は頑張らないとの考え。
実戦は戦いが始まりました。ただ白14ボウシとなり難しい
雰囲気に。ここからも十分戦えますが先ず簡明策を。黒9で
上手がツケたときでも「必ず受けなくてはいけないか。」と
疑う心も時には必要です。本局が正にそう。右の黒一団に
白がツケたときにそこは無視し白×をオサエ込む。ただし白4で
封鎖されたとき黒5三々で生きの自信あるのが条件です。
左上は白イに黒ロ、白aなら黒bとかなり有利となっています。
右下▲を●で治まっていることをうまく利用している図ですね。