池袋教室・下川五段四子局

      遅くなりました。池袋教室指導碁から下川五段との四子局を紹介します。

悩ましい手への対応は

       黒14まで実戦に良く出来そう。白15は上手の頑張り手。

       断点を伺っていますがどう対応するのが良いでしょうか。

簡明だが白楽に進出

       実戦。黒1ツギは最も簡明だが白2で白嬉しい。続く

       黒3ツケは黒5と守る調子求めたもの。ただ白6~10と

       スムーズに進出し白が楽した感じです。黒ツギでは・・・

切るならどうぞのスタイル

       黒1コスミを推奨します。a断点防ぎ白2くらい。そこで

       黒3と圧力をかける。白4にはケイマもあるが渋く黒5。

       『×は来るなら来い。』です。白6はそれを狙っているが

       渋い黒5効果で受ける義理無し。黒7と断点を間接的に防ぎ

       白眼形を奪います。前の図と比較を。黒の勢いかなり違います。     

切りはハネツギで生き

       黒1に怒り白2、4と分断してきたら黒5、7ハネツギが冷静。

       黒イ切りと黒ロアテが見合い。白は蛮勇だったと反省するでしょう。

上野流キカシ?!

        黒1、3と利かしてきました。聞くと上野プロが打った手を

        応用されたとのこと。この場面で良いかは微妙だが可です。

        下辺黒5ボウシは『何か受けて』のこと。しかし95%はボウシに

        受けないのが私の信条。上を白6と止めてみました。対し黒7、

        9、11はぎこちない感じ。黒11は手抜き可能だったと思います。

        白24まで進み次の黒の手はA~Dが候補だが難しくなりました。

左下止め優先・左上眼形厚い

       中の白△が上を止めて強くなっています。左上黒が気に

       なりますが生きはあると左下を黒1と止めたかった。

       白2攻めには黒3でイとロが見合いで二眼あります。

       ボウシ黒Aを活かし白×へ圧力かなり。一押しでした。

力まず受け流しがお勧め

       数手進行。白は上の黒薄み狙うため左下へ進出しています。

       ここで左下を囲う意味あった。白2なら黒3と軽めに右下と

       繋がる。白aやbと受けてくれれば黒×残り満足とします。

       中の白は上辺側に石加え強いので下の白を自陣に追い込み

       攻めるのはリスクあり。受け流し治めるという考え。

疑問のグズミと要点二間

       左方面は一段落した後、上辺グズミ打たれました。何か

       気になることあったと思うが手抜きされ右下白2を先手で

       打たれ白4カカリと進む。これは白追いついたと感じた

       瞬間。私はグズミ好きですが左上白が強く利かない。

       ところが黒5を打たれて目が覚める。ここが第二の要点。

       白4はあまかったです。先ず黒の正解手を。

スベリから中を守る調子

      黒1スベリが急務でした。白2は黒イ、ロ、ハの防ぎ。そこで

      堅く黒3補強。これだと右辺白地は出来なかったでしょう。

黒攻防の要点占め立て直す

      白2、4でこの碁はもらったの気分。しかし白4はあまかった。

      黒5カタが第二の要点でした。両ガカリしたが黒7から下川さん

      力発揮します。白4では・・・

黒を先に攻めるべき

       白1と黒一団を攻めるべき。もちろんシノギありますが

       黒先手取れるかどうか。もし後手生きならそれから

       白は右上に向かうべきでした。

素晴らしい押しつけ・ヨセ勝負へ

       右上は両ガカリ後、黒4まで完璧対応されました。すると

       白7は省きにくい。前の黒Aグズミここで顔が立ちました。

       ここからの打ちたが大局観というか感服させられました。

       先ず黒8オシを決め黒10、12の押しつけ。黒14まで仕方ないが

       右の白地は思ったよりも縮小。黒盛り返したと思います。

       次は黒Bが良く△を上にダメ連絡させヨセて黒有望。

      ◎お疲れ様でした。少し白残りましたがこれからを期待します。