研究会・栗林五段四子局

         先月の28日の研究会栗林五段四子局。

         本局攻めの積極性と強気、五段らしさ出ました。

攻めと守りバランス感じる序盤

       黒16・20が攻めたいとの意志。黒22、26は堅くがっちりと

       棋風が出ています。先ず黒20での最強の打ち方を示します。

最強手法伝授

       黒1、3と左上白へモタレます。白4対応が普通ですが

       黒5ボウシで高圧するのです。白aなら黒bと攻める。

       白イの方に逃げたら黒ロ、白ハ、黒二の△へツケノビ

       モタレ攻めが後続手段。厳しく攻めたいときの参考に。

少し固さ感じるが先ず先ず

       黒3は守りは少し弱気。ただ白の根拠を奪っているので

       悪手ではありません。右上黒7は90点。アテは100点で

       ノビは95点。コウが嫌な時は堅ツギで可とします。

       黒9~15まで空手の型のような印象。しっかりして良し。

ツケハネ進出手法

       左上黒1、3に白4と切った場合の補足。黒5アテ返しが筋。

       使用経験少ないとこの後が難しいと思うが試みて習得目指して。

『切った方を取れ』から白数子獲得

        数手進行し右辺黒二子切ったら強気のカカエを選ばれました。

        白切り黒1抜きと進む。格言の『切った方を取れ』の実践で

        この場面適しています。続いて黒3、5と白を分断したのが

        力強い。黒7まで右上全部黒地はデカい。黒成功です。

        白8の時黒9は冷静と言える。黒11ツケコシは性急だったが

        積極さが出て来たと感じ嬉しくなりました。

最強は担ぎ出し。ただし危険は覚悟

       最強は黒1担ぎ出しです。ただ白2、4とこちらの退路を

       絶ってきます。黒5と進出し白Aを怖いと思わず『右の

       白は眼が無い、弱石』と信じれば大丈夫でしょう。

       「もし死んだら・・・」との考えは削除で禁物です。  

これからが勝負

       ツケコシた石を捨て石にして白構えはみ出したのが実戦。

       損でしたが右の黒数子に味が生じ取っています。

       次は白番ですが黒数子がゾンビになりそうで気持ち悪い。

       これからが勝負ですね。

       ◎昇段して少しずつ四子に慣れてきた印象。これからも

       さらに積極的になり初勝利目指し頑張って下さい。

       11日・祭日の研究会もよろしくお願いします。