坂爪五段・コミもらい三子局

         下地会の坂爪さんが囲碁サロンじょじょ『下じょ会』に初参加。

       指導碁は本当に久しぶりで3年以上。中盤での深い打ち込みは驚き

       でしたがコミ無し三子目指すための積極性。それが成功し盤面でも

       黒良さそうな展開に・・・では開始します。

少し固めだが上々の立ち上がり

                         黒12は先手取りたいときに使用されるが(次図)黒14~

         黒18まで手厚さ選択。黒20は頷けるが黒22は白23と代わり

         少し損(黒22は黒イが勝る)ただ右下を黒24+26・28と隙を

         与えぬ用心深さ。確かに三子局は右下厚い方が良いですね。

互先なら三々に先手取りそう

        黒1とノビた図。白4に手抜きし黒5へ先行したい。

        ただ足早い分白×狙われるのは覚悟。気になる方は実戦を。

ワーオ。凄い踏み込み

        数手進行した場面。下辺黒ポン抜きはコウ火種の解消。

        味良いし切りも残るので可です。

        白4は補強と黒二間の分断狙っています。黒5、白6の

        後に何か守るか頑張って黒Aを予想していたら・・・

        ドカン!黒7突入。坂爪さんはコロナ化で研究会出席を

        自粛していていたがその鬱憤を晴らすかのような豪手です。

          ◆右上▲がっちり生きいていることが勇気の後押しですね。

白下ツケに相手せずの黒トビは好手

                              大丈夫かなという気持ちで白1トビ。ただ黒2と飛ば

         れると左・下・右の白に薄みある。白3を選んだ時に

        黒4、6は頑張る決意を感じました。対し白7ツケは

        上手得意のテクニック。黒イ受け、白ロを予定したら

        黒8トビ!これは名手だったかもしれない。

分岐点・隅の黒二子価値は?

        右上黒一子をカミ取れば普通白良しですが黒1と連絡。

        白変だったかも。なお黒1は黒Aなら完璧でした。先手

        連絡なら白4~10の無理やり分断はされなかったです。

        ◆しかし反動で白×はかなり弱体白12サシコミにツギが

        実戦でしたがここは大事な分岐点でした。▲の価値です。

捨て石策が最良コミ16目も後押し)

        黒1が良かった。白2で▲取られ約25目利益与えますが

        黒3、白4から黒5ハネで代償を計るのが良さそう。

        上白一子取りも合わせ既に10目超えて黒は儲けているし

        これからの攻め利得も楽しみ。右辺白地にもツケ切りなど

        削減手段匂う。何といっても心強いコミ16目あります。

        ◎私の執念で右上黒を捕獲され無念の惜敗となりましたが

        頑張りを称えたい。会に五段が増えたのでこれから頑張って

        六段目指して下さい。研究会・大会参加をお待ちしています。