Kさんとは普段三子ですが本局は白10目コミ出しの
設定です。ちなみにMさん、Oさんはコミ20目の三子。
白3に黒4、6は有力。①攻められない黒石にする。
②大きな白地は与えない。二つの意志と察します。
黒10は工夫手。黒a平凡より勝る面がありそう。
戦闘目指すなら黒1ハサミを急ぎます。白2に黒3トビ。
そこで右辺受ければ普通だが私は白4と中を飛ぶ手が好き。
黒5で右辺止めるのが気合。白6打ち込みも気合と進む。
ただ堂々黒7トビで戦いは黒有利。忙しいがありました。
白1は補強と左下黒へ少し圧をかけた手。対し右辺
黒3や5と止めるほうが気合的ですが黒2三連星も
なかなか。白3を占めて不満なかったけど黒4コスミ。
これは重厚です。取りあえず白5と這ったけど黒6に
左右タイアップ大模様化防止と白7高ワリウチ。すると
黒8。「オサエ大きいよ。」との声が聞こえた感じでした。
ここまでKさんじっと力溜めている印象です。
黒1、3のツケノビは最適。黒7まで立派な黒地を
建築し順調。白8のとき白4は三々だったと後悔して
いたら黒9ドカン!これはやり過ぎに見えたが今の
見解では最強手だと思います。ただし穏やかな道も
なかなか良いので次の図で紹介したい。
Kさんは数手後に下辺へ夢ある手を打たれました。それは
黒1ボウシ。上辺へ仕掛けずに今打つなら感じ良く映る。
白2両ガカリには黒3、5と戦う。打ちやすそう。
実戦黒1~8はプロ的には筋悪く見えます。ただ私も
アマ時代に考え打っていただろうストレート手段。
黒は犠牲石多いのですが右上白は苦しくなるのです。
一手だけ伝えるので眼に焼きつけて。黒1ツケがプロ的
発想で感覚。黒イ、白ロ、黒ハの絶対手を保留するのです。
応用効く発想なので実戦で似たような形・場面に遭遇したら
是非試してみて下さい。
初手からの棋譜で解説します。右上は白41まで白に連絡
されシノがれてしまった。白31が黒の収穫ですがそれまでの
左上から上辺の損が取り戻せてなく影響で白43カカリが厳しい。
白が主導権を握る展開となりました。
黒40で良い手あったです。白を楽させないその手とは・・・
実戦白△に黒1オサエが最強でした。白2に黒3とツギ
白aでコウですが黒bや黒cなど良いコウ立てあるので
代償を得られます。あっさり繋がらせた実戦との比較を。
◎お疲れ様でした。Kさんは積極的ですね。強い相手にも
臆しない姿勢は主将として頼もしい。大会期待しています。